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巨人ファンでも大いに結構だけど
(2011年4月13日)

 

本日4月13日付南日本新聞の南風録は、前日に2リーグ同時開幕したプロ野球に触れていた。
前半は川上哲治さんのエピソードを紹介していたが、
それはまるで、巨人の黄金時代であった昭和40年代のV9を懐かしんでいるような印象を受けた。
そして後半で前日の開幕について触れていた。

プロ野球人気は低迷しているが、日本ハムの斎藤佑樹投手や、
大崎町出身で阪神の榎田大樹投手ら新人の活躍を待ちわびたファンは少なくあるまい。
セ・リーグは開幕日をめぐって選手会と球団が対立し二転三転した。
節電のため、平日にもデーゲームが組まれるなど異例のシーズンになる。
選手らは特別な思いでプレーボールの声を聞いたことだろう。
最後の一球まであきらめない、一流のプレーを見せてもらいたい。
プロ野球には、余震が続く被災地の子どもたちの目を輝かせる力がきっとある。
(2011年4月13日付、南日本新聞「南風録」より引用)

これを読んだ私が正直思ったこと。
この日の南風録を執筆した方は年配の筋金入りの巨人ファンで、
巨人の昨今の人気だけで、プロ野球の人気を判断して書いたのね・・・・・。

別にね、巨人ファンを拒絶しているわけではない。
例えばテレビ番組「サンデーモーニング」の関口宏を見てても、巨人に対する強い思い入れを感じるもん。横浜ファンを小馬鹿にしているような態度はいただけないが。
でもねえ、文章中に東北の球団、楽天ゴールデンイーグルスや、今月23日に予定されている、県営鴨池球場でのソフトバンクホークス主催試合には一切触れていないのはトホホだよなあ。
特にソフトバンクには一番打者でしかも選手会長とチームの顔の一人でもある、姶良市出身の川崎宗則内野手が活躍しているのにも関わらずだもの。

「巨人じゃないし、セ・リーグじゃないから」

そんなパ・リーグ無関心が漂った文章だなぁと思えて他ならない。考えすぎか?私。

でも、私より年配の鹿児島のプロ野球ファンって、この執筆者のように、まだまだセ・リーグしか興味のない人が多いんだろうなぁと思ったね。

「もうあと何日?」と指折り数えるほど間近になった、県営鴨池球場でのソフトバンクのロッテとのデーゲーム。
中止にならず、大いに盛り上がってほしいし、これを機会に年に一度の鹿児島でのプロ野球として根付いてほしい。
そしてこの執筆者のようなセ・リーグファンにも、パ・リーグに興味を持ってほしい。
にわかだけど、いちパリーグファンでもある私としては、切に願うばかりである。

(追記)
それから10日後、ソフトバンク主催のデーゲームは、気持ちのいい快晴の空の下で行われ、2万人近い観客で盛り上がった。
また、試合当日4月23日付の西日本スポーツでは、鹿児島での主催試合を来季も開催する方向で
調整していると報道。
少しずつではあるが、鹿児島でのパ・リーグファン、増えていってもらいたいなあ。


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