(2006・9・6)

南日本新聞記事

トロフィーを手に受賞を喜ぶ岩元綾さん=霧島市隼人町

世界会議賞

 隼人の岩元さん ダウン症の世界会議で表彰
 海外でも活動 「命の重さ同じ」発信

 当事者の立場からダウン症への理解を訴え続ける霧島市隼人町在中の岩元綾さん(33)が先月下旬、
カナダのバンクーバーで開催された「第9回世界ダウン症会議」で活動を評価されて表彰を受けた。日本
ダウン症ネットワーク(JDSN)事務局によると、同会議で日本人が表彰されるのは初めて。岩元さんは「これ
を励みに自分が伝えるべきことを訴え続けていきたい」と喜んでいる。
 同会議は1981年にスタート。今回は8月22日〜26日まで開かれ、日本をはじめ欧米、中東アジアな
どから研究者やダウン症者約1000人が参加した。毎回、ダウン症者、研究者、ボランティアなど各部門か
ら数人ずつ表彰されているという。
 岩元さんはダウン症への理解を求め各地で講演活動を続けるとともに、絵本の翻訳も手がけている。04年
にシンガポールであった前回会議では、人間の平等と命の大切さを英語で訴え、欧州のダウン症関係団体
の機関誌にその全文が掲載されるなど、大きな反響を呼んだ。日本国内にとどまらない幅広い活動が今回の
受賞につながった。
 岩元さんは「自分がこんな賞をもらっていいのかな、という感じ」と照れながら「障害がある人もそうでない人も、
命の重さに変わりないというメッセージをこれからも発信していきたい」と話していた。

 上記の新聞記事が出ると、お電話やメールをたくさんの方々から頂
きました。有難うございました。

 小児科医で、『MAGIC CANDY DROP(魔法のドロップ)』の原作
・著者の松田幸久先生ご夫妻がお祝いにきれいな大きな花籠(写真
左)を届けて下さいました。青いかわいいりんごがたくさんついていました。
 記念に楯と一緒に写真をパチリ!!

 大きな業績をあげられた諸先輩方と同じように、この賞を戴いたことに感謝!!

ちょっと緊張がほぐれて

 賞状を手渡した同窓会会長の前田終止霧島市長は、「困難を乗り越え、家族の支援
を得ながら人間の平等や命の尊さを伝えている岩元さんはわれわれの誇り」とたたえた。
 霧島賞は、牧園高校五十周年記念事業の一環として創設。2001年度から在校生、
同窓生、教職員を対象に表彰している。

岩元さんに「霧島賞」牧園高同窓会

 霧島市の牧園高校同窓会は同校体育館で、ダウン症への理解を訴え、講演や翻訳などの
活動を続ける岩元綾さん(34)=霧島市隼人町=に同会でつくる「霧島賞」を贈った。
 表彰式は11月23日にあり、同窓生が見守るなか岩元さんは同校の文化祭での英語スピー
チを振り返り、「毎日の練習を応援してくれた同級生、当日の会場の拍手を忘れることはできない」
とあいさつ。
 この出来事が志学館大学英文科への進学につながったとし、「高校、大学を通じ霧島の自然
が励ましてくれた。その霧島を冠した賞を贈られることは名誉に思います」と感謝の気持ちを述べた。

ダウン症への理解訴え

南日本新聞記事の概要は次のとおりです。

霧島賞の受賞式。

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霧島賞を受ける岩元綾さん =霧島市の牧園高校