たかがされど
たかが大根 されど大根
目次
辛味大根の産地について
おしぼりうどんに使われている鼠大根
鼠大根の画像
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1.京都市北区鷹ケ峰辺りから、西加茂の一部に、まるで蕪のような形の、辛みの強い大根がつくられており、京都の料亭でこれを料理して賞味させてくれる処があるそうです。さすが、京の都の文化が、その名残をとどめていると評判です。
2.福井・石川両県にわたり源助大根と呼ばれている、大根があって、今は亡き新劇の名優・宇野重吉さんおすすめの、武生や福井の名物として有名な「おろし蕎麦」は、この大根を使うようです。また福井県小浜市には勢浜大根という辛味大根もあるそうです。
3.信州にも「親田がらみ」と土地で呼ばれている、蕪のような形の大根があります。下伊那郡下条村親田の佐々木 圭さんという方の家に代々伝わっている産物で、正徳年間に尾張徳川家の殿様に献上したとの記録も残っているということです。
4.江戸時代には武州赤山(埼玉県川口市赤山)の「赤山大根」が極上とされ、そのほかの名産地が信州・景山(長野市影山)江州・伊吹(滋賀県坂田郡伊吹町) 相州・鎌倉、摂州・木代(大阪府豊能郡豊能町)但州・直見(兵庫県)だなどと文献に書かれている。
5.辛味大根といえば、なんといっても、「信州地大根」と呼ばれているわれらが「おしぼり大根」が代表格ではないでしようか。現在、坂城町中之集で残っている「中之条大根」はほかの信州産と葉の形が異なり、土地の人は(切れ葉の大根)と呼んでいるが、味の点では余り違いはない。この大根も次第に栽培する人が減少しているのは誠に残念である。
6. 信州地大根と共に明治以後の資料に寒地地大根として分類されている辛い地大根が秋田県の鹿角市にある。現在では松館地区と言われる所に5−6軒の農家が栽培を続けている。これもはなはだ辛いもので、かつては麺類につけ汁として利用されていたのかもしれない。
7.福島県の会津地方にも昔は辛い大根が栽培されていて、蕎麦などの付け汁に喜ばれていたようだが、今ではすっかり野生化してしまいヒゲ根の多い汁気の少ないものになっている。だからおろしを薬味としてつゆに加えて用いている。土地の農業改良普及センターが栽培試験場と共同で栽培に適した品種に戻す努力をしている。
8.その他にも東北各地には、野生化してしまったような地大根の名残があり、数百年の時代の流れの中で、次第に
消えていったり、また復活したりと変遷を繰り返してきている。
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2007/03/21
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