LibreOffice を使おう! 2019/3/23更新
   はじめに
10年にわたり開発が続けられてきたOpenOffice.orgですが、オラクルによるサン・マイクロシステムズの買収以降プロジェクトの管理
の問題により、自由な開発・提案に対してブラックボックスと化したオラクルのソフトウエア管理に対して失望した開発スタッフが新しい
プロジェクト(The Document Foundation)を作り、OpenOffice.orgをフォークしたLibreOfficeを作りました。
その後オラクルがOpenOffice.orgの開発は停止していましたが、オラクルがソースコードをアパッチ財団に寄贈。
当面、両方のプロジェクトを推進するべく双方のオフィスソフトを紹介していきます。(現時点で開発力はLibreOfficeがあるようです)


*2020/3/20 LibreOffice 6.4.2がリリースされました
*2020/3/21 LibreOffice 6.3.5がリリースされました

   もくじ
  LibreOffice(リブレオフィス)とは?
  Apache OpenOffice(アパッチオープンオフィス)とは?
  LibreOffice/Apache OpenOfficeニュース
  LibreOffice/Apche OpenOfficeのソフト構成
  LibreOfficeのダウンロード 
LibreOffice 6.0.2ダウンロード開始
  Apacehe OpenOfficeのインストール方法
  Libre Officeの使い方リンク
  LibreOffice/Apache OpenOffice書籍案内 
LibreOffice関係の書籍追加



   LibreOffice(リブレオフィス)とは?
 
LibreOffice LibreOffice(リブレオフィス)とは、2011年1月にOpenOffice.orgの開発元であったサン・マイクロシステムズがオラクルにより買収され、9月に主要メンバーが新しいグループThe Document Foundationを結成、OpenOffice.orgの次期バージョン3.3を元に開発したのがLibreOffice3.3.0です。

現在は、OpenOffice.orgにないアップデートなど積極的に盛り込まれ、開発力では上であるとの評価もあるようです。
とはいえ、ソースコードを共有しているOpenOffice.orgとは競合する関係ではなく、互換性も高いレベルで維持しています。
メニューの配置は旧Microsoft Officeに合わせた配置になっているので、移行はこちらのほうが楽かも知れません。

なお、バージョン番号の付け方のポリシーにより、各バージョンの*.*.0は熟練ユーザーや環境テスト向け(従来のRC版)、企業等で利用する場合にはさらにテスト・修正を加えた*.*.1以降を利用するよう推奨しています。 アナウンス 

なお、The Document Foundationでは、最終的にOpenOffice.orgの権利をオラクルが放棄しOpenOffice.orgと一つのプロジェクトに合併することを望む書簡をオラクルに出しています。


   Apache OpenOffice(アパッチオープンオフィス:旧OpenOffice.org)とは?
 
OpenOffice.orgApache OpenOfficeはアパッチ・オープン・オフィスと読み、通称オープンオフィスとかエーオーオーと呼びます。
ワープロソフトや表計算などが一体となった一般的に統合ソフトなどと呼ばれているジャンルに属しています。Microsoft Officeと高い互換性を持っています。

もともとドイツのStardivision社が開発・販売していたStarOfficeをサン・マイクロシステムズ社がマイクロソフト社のOfficeの独占的シェアを崩すために同社を買収、StarOffice5.2を無償公開とすると同時に、ソースコードを公開。OpenOffice.orgプロジェクトを立ち上げたものです。このOpenOffice.orgはサン・マイクロシステムズ社からStarOffice(日本での販売名はStar Suite)としてパッケージ販売もされていました。

なお、2010年1月のオラクルによるサン・マイクロシステムズの買収により、3.2.1よりトップ画面にオラクルのロゴが表示されるようになり、また各ソフトウエアのアイコンも変更されました。

2011年6月にはオラクルがアパッチ財団にソースコードを寄贈、Apache Open Officeとして再出発しました。

OpenOffice.orgで採用されている文書ファイルの書式であるOpen Document Format(ODF)は、2005年にISO(国際標準規格)/IEC(国際電気標準会議)26300として承認されました。これを受けて2009年12月7日には日本工業規格もJISX4401としてJIS承認。
マイクロソフトのOffice2007以降、ジャストシステム一太郎2006以降で対応しています。


ただ、残念なことにLibre Officeに対してOpenOffice.orgでは開発者の不在(離脱)が進み、脆弱性に対するパッチの導入も大幅に遅れており、プロジェクトそのものが存続の危機に立たされています。
このページでも、当面OpenOffice.orgは推奨されるべきではないとして、ダウンロード等のリンクは削除いたします。


   LibreOffice/Apache OpenOfficeニュース

2020年3月20日 LibreOffice6.4.2がリリースされました。 リリースノート
2020年2月27日 LibreOffice6.4.1がリリースされました。 
2020年2月20日 LibreOffice6.3.5がリリースされました。 リリースノート
2020年1月29日 LibreOffice6.4.0がリリースされました。 
2019年12月12日 LibreOffice6.3.4がリリースされました。 
2019年10月31日 LibreOffice6.3.3がリリースされました。 
2019年10月17日 LibreOffice6.2.8がリリースされました。 
2019年9月28日 LibreOffice6.3.2がリリースされました。
2019年9月8日 LibreOffice6.3.1がリリースされました。
LibreOffice6.2.7がリリースされました。
2019年8月20日 LibreOffice6.2.6がリリースされました。
2019年8月15日 LibreOffice6.3.0がリリースされました。
このバージョンからLinux版は64bit版のみになります。
2019年7月3日 LibreOffice6.2.5がリリースされました。
2019年5月27日 LibreOffice6.2.4がリリースされました。
過去の履歴はこちらまで

   LibreOffie/Apache OpenOfficeには以下のソフトウエアが含まれています
 
※アイコンはOpenOffice.org 3.2.1より変更されました。
Libre
Office
OOo ソフト名  説 明
Writer Writer ワープロソフトです。基本的な使い方はMicrosoft Word97-2003と互換性があります。
ファイルは一部のレイアウト関係をのぞき、Wordとほぼ完全な互換性があります。
Calc Calc 表計算ソフトです。基本的な使い方はMicrosoft Excel97-2003と互換性があります。
一部のマクロ等の挙動をのぞき、ファイルは互換性があります。
Impress Impress プレゼンテーションソフトです。
基本的な使い方やファイルはMicrosoft PowerPointと互換性があります。
Draw Draw 画像作成ソフトです。アウトライン系のドローソフトです。
Base Base データベースソフトです。
Accessとはちょっと使い方が違います。
Marth Math 数式エディタです。
*Microsoft Office、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Accessはマイクロソフト社の登録商標です。

   LibreOffice/Apache OpenOfficeはどうやったら手にはいるの?

LibreOffice/Apache OpenOfficeはオープンソースと呼ばれるジャンルのソフトウエアです。
オープンソースとはプログラムのソースコードを公開してみんなで開発していこうという考え方の元に公開されています。
当然プログラム自体も無料で利用できます。

プログラムは世界中のサーバーで公開されたり、雑誌のCD-ROMなどに添附されていたりします。
国内での最も簡単な入手方法は、それぞれのWebサイトから入手する方法です。

現在はLibreOfficeは6.0.2が公式サイトで公開されています。


■導入に当たっての注意点■
LibreOffice 3.4.5以前のバージョンを利用している方が最新版を導入しようとするときは、事前にアンインストール(推奨)
してください。そのまま上書きインストールしようとすると、失敗することがあります。

LibreOffice 6.4.2日本語版(最新版)

LibreOffice 6.4.2ダウンロードページ (公式サイト)

各OS対応版の直接リンク※本体とヘルプパックの両方が必要です。
Windows用LibreOffice 6.4.2(マルチ言語対応 約283MB)  日本語ヘルプパック (2.3MB) 
Windows用LibreOffice 6.4.2 64bit版(マルチ言語対応 約303MB)  日本語ヘルプパック (2.3MB) 

Linux用LibreOffice 6.4.2 64bit版(rpm) (英語版 約253MB)  日本語化パック (789KB) 日本語ヘルプパック (約2.5MB) 
※32bit版の提供なし

MacOS X用LibreOffice 6.4.2 インテル系64bit版 (247MB) 日本語パック (約2.4MB)
※32bit版の提供なし

LibreOffice 6.3.5日本語版(最新版)

LibreOffice 6.3.5ダウンロードページ (公式サイト)

各OS対応版の直接リンク※本体とヘルプパックの両方が必要です。
Windows用LibreOffice 6.3.5(マルチ言語対応 約240MB)  日本語ヘルプパック (11MB) 
Windows用LibreOffice 6.3.5 64bit版(マルチ言語対応 約261MB)  日本語ヘルプパック (11MB) 

Linux用LibreOffice 6.3.5 32bit版(rpm)(英語版 約184MB)  日本語化パック (788KB) 日本語ヘルプパック (約13MB) 
Linux用LibreOffice 6.3.5 64bit版(rpm) (英語版 約204MB)  日本語化パック (788KB) 日本語ヘルプパック (約13MB) 

MacOS X用LibreOffice 6.3.5 インテル系64bit版 (英語版 225MB) 日本語化パック (約12MB)
※32bit版の提供なし 

   LibreOffice関連リンク

※このリンクはLibreOffice関連のドキュメントや活用方法を紹介している関係のリンクです。
なお、書籍に関しては4〜5年ほど新刊が出ていませんので、対象となっているOfficeのバージョンも古いものが多いため注意が必要です。  JA福岡市 LibeOffice関連一覧
通常業務用として、最も活用しているであろうJA福岡市のお知らせ一覧です。
有用なドキュメントへのリンクもあるのでぜひご一読をおすすめします。

 マイナビニュースLibreOffice基本講座
インストールから基本の使い方までを14ページ(14回)に渡って紹介しています。

   Apache OpenOfficeの使い方は?

※このリンクは旧OpenOffice.orgのドキュメントです(随時更新します)

OpenOffice.org日本語プロジェクト
日本ユーザー会 OpenOffice.org日本ユーザー会

   LibbreOffice,Apache OpenOffice書籍・ドキュメント案内

内容がわかりやすく、初心者向けのガイドブックの案内です。(書籍のリンクはAmazonに貼ってあります)
LibreOffice系のガイドブック
 CD-ROM付 すぐわかる LibreOffice 無料で使えるワープロ、表計算、プレゼンソフト (すぐわかるシリーズ) 
価格1944円(税込み)

はじめてLibreOfficeをさわるという人には最適です。インストール方法から基本的な使い方まで網羅しています。

 実務に使えるLibreOffice 価格3080円(税込)
WriterやCalc、impressなど基本的なOffice互換機能を使い資料作成する方法がわかりやすく解説されています。
細かいテクニック等というより、基本的な使い方の解説に徹してます。

 これ1冊で完全理解 Libre Office (日経BPパソコンベストムック) 価格1100円(税込)
Microsoft Officeでできていたことが、LibreOfficeでもできるように、逆引き形式でやりたいことから操作方法が
わかるように解説されています。機能別に知りたいという人には最適。

 LibreOffice 活用マニュアル(Writer/Calc/Draw) (PDFファイル) 無料
JA福岡市がオフィスにLibreOfficeを導入する際に、職員に配布したマニュアルです。簡潔にわかりやすくまとめられており、
初心者向けとも言えます。リリースノート
 
 よく使うCalc&Writerマニュアル (PDFファイル) 無料
JA福岡市がオフィスにLibreOfficeを導入する際に、職員に配布したマニュアルです。簡潔にわかりやすくまとめられており、
初心者向けとも言えます。リリースノート
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
OpenOffice.org 3系のガイドブック ※OpenOffice関連の書籍も少なくなってきましたが、リンクとして置いておきます。
オープンガイドブックOpenOffice.org 3 (DVD付) 価格3024円(税込)
株式会社グッデイが作成したOpenOffice.org3.0用解説書です。
ステップバイステップ方式で解説してありますので、初めてこの手のソフトを使う人にも安心しておすすめできます。

超カンタン!OpenOffice3―〈世界標準〉高機能総合オフィスソフト…主要3ソフトの使い方! (I/O別冊) 価格980円(税込)
マイクロソフトのOfficeと比較して表記してあるために、オフィスからの乗り換え組の方にはわかりやすいかもしれません。

すぐわかる OpenOffice.org 3  価格1659円(税込)
ソフトとテンプレートを用意したCD付きですぐ使えます。出版元の紹介記事

今さら人に聞けないOpenOffice3の常識 writer編 価格1995円(税込)
今さら人に聞けないOpenOffice3の常識 calc編 価格1995円(税込)
主として利用されるwriterとcalcの使い方に重点を絞ったガイドブックです。

はじめてのOpenOffice3―ワープロ・表計算・プレゼン・データベース・図形描画統合ソフトを使いこなす! (I/O別冊) 
価格1995円(税込)

初心者がつまづきやすい各アプリケーションの基本から応用まで解説。

   トップへ戻る