アマチュア無線の免許は2つあります。1つはその人が無線の運用を行う知識と技術を有していますという証明になる「無線従事者免許証」と、無線従事者がきちんと認可を受けた無線機をそろえていますという証明である「無線局免許状」です。それぞれが運転免許証と車検証のような関係になると考えるとわかりやすいと思います。
ここでいう“資格”とは、「無線従事者免許証」のことを指しています。
それでは、どうやったら資格が取れるか?その方法は2つあります。
国家試験といってもそれほど仰々しいものではなく比較的簡単です。4択のマークシート方式の問題なのでどうしてもわからないときでも何とかなるもの(笑)なのですが、実力を身につけてから受験した方が当然合格率は上がります。大きな書店やハムショップなどに参考書や問題集が販売されてますのでそれを使って勉強するのもよいでしょう。
試験は東京地区ではほぼ毎週末、その他の地区では年に1~3回程度行われています。受験日の2ヶ月前に申請書を各地区の無線協会に送付します。1ヶ月くらい前には受験票が送付されてきますので、写真を撮影して(カラーでもかまいません)写真票に貼り付けておきます。
試験は大抵1日4回に分けて行われるので、よく時間を確認してから会場に行きましょう。受験後1ヶ月くらいで合否がわかりますので、(東京のみ試験直後にわかります)合格していたら従事者免許の申請を行います。
この方法の場合各個人での勉強のすすみ具合にもよりますので合格率はだいたい70%位になります。
その2.講習会を受験する
もう一つの方法は各地で実施される「アマチュア無線技士養成講習会」を受験することです。こちらは合格率はほぼ100%を誇ります。その理由は、その講習会の内容です。無線工学・電波法規合わせて17時間受講するわけですが、その17時間で修了試験に必要な試験問題の要点を解説しながら進んでいくのです。講習会中で使ったテキストの中から問題が出題されるのですから、いかに易しいか想像がつくかと思います。
費用的には当然国家試験を受験するより高くつくのですが、高校1年程度の理科の授業が難しかったと感じる方なら講習会を選択した方が無難でしょう。講習会の日程は近くのアマチュア無線の店か、日本アマチュア無線連盟(JARL)に問い合わせてみるとよいでしょう。