コンピュータウイルス

先日、弟の仕事に貸してってんで、自分のPCを貸したらしっかりとコンピュータウイルスに感染した。どっかの仕事先でもらってきたらしい。気づいたのは自分のエクセルのファイルを開いたときに、入れていないはずのマクロを開くかどうかの質問が出たから・・・。

そう、マクロウイルスに感染していたのでした。幸いにも感染していたのはごく少数のファイルだったから最低限の被害で済んだのがなによりで、ウイルス自体もxl97といわれるエクセルのマクロウイルスの中でも初期の段階に発生したあまり害の無いタイプだったのが救いだった。
ちまたでは「メリッサ」という名前のマクロウイルスがはびこっていて、しかも作者逮捕という報道にコンピュータウイルスの知名度が再び上昇したようだ。

しばらくぶりに、ウイルスの話題が表に出てきたときに以前に読んだ本の話を思い出したので紹介しようかと思う。

書名は「ウイルスウォーズ」(インプレス社デビッド・ボーグ著)
これは、マッキントッシュの画期的な音声認識プログラムの開発に関わる天才プログラマと会社同士の競争や陰謀などを絡めた話になっている。あんまり詳しく話すと面白みも減るので、ここでは話さないが製品の中に混入したウイルスが実は意図的に組み込まれたもの。つまりはじめから製品自体がウイルスだった。というもので、実際のゲームソフトでマスターがウイルスに感染した状態で出荷された事件もあっただけになかなかフィクションとは言い切れない話がこの作品の鍵になっている。

また、同様な話が日本にもあった。アニメファンならご存じの劇場版「機動警察パトレイバー」である。
このなかではレイバーというロボットを制御するプログラムのOS「HOS」に意図的に組み込まれたウイルスの話が出てきている。

こうしてみると、いまどこにでもコンピュータは使われているし、そのプログラムもOSを介在したり、ROMに焼き込まずにソフトウエアの状態で使われる場合も増えている。そう考えると2000年問題も怖いけど、ハードウエアに依存しない言語も出てきている以上かなり怖い話だな・・・と、考えてしまった。