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ゼルビス掛川に死す!?  

1999年10月29日〜10月30日


10月29日(土)

 今度の雑誌「モーターサイクリスト」のライダー写真館は もちや(静岡県富士宮市)であるらしい。 仕事が忙しく、 今回はあきらめていたのだが、ネットの知人が行くというの で、無理矢理都合をつけて行くことにした。

 もちやは、高速道路を富士ICまで 400km走り、更にバイパスを 北へ40kmぐらい走ったところにある。 大阪池田を朝5時に 集合して、ギリギリ11時のタイミングで着くことにした。 前回の 集合を見ていると、写真を撮るのに3時間以上かかってるから、 最悪、昼前に着けば間に合うはずだ。

事前調査をきっちりやって、70キロに一回の休憩で快調 に走る。

 高速道路は名古屋でごちゃごちゃする。 走行車線は90km/h、 追い越し車線は120km/hで流れている。 追い越し車線で走行 したいところだが、車間が狭いので、集団の一番後ろをつく ように走る。

 豊橋を抜けると流れはまた速くなった。 追い越し車線は、 140km/h。 ゼルビスの性能限界に近い。 かといって、走行 車線は 100km/h以下でお話しにならず、やはり車の集団の 切れ目を見つけて後ろにつけるように追い越し車線を走る。  時速140km/hで、片手で携帯掛けながら煽ってくる馬鹿も いる。 前つまってるんだけどね。 阿呆らしいので、煽ら れたらすぐ走行車線へ。 今まで出したことのないペースだっ たけど、タイヤもチェーンも換えたばかり。 快調なペースで 掛川IC付近の追い越し車線を走っていた。

青い空・・・

 突然、エンジンから、パンという音がした。 後輪がキュと 鳴いたような気がしたので反射でクラッチを握る。 エンジン音 がしない。  無理とは思うがセルを回す。 やはりダメ。  その間5秒。 諦めてクラッチを握ったまま左にウィンカーを出し、 走行車線から路肩に停止した。 止まったエンジンの上部から 煙が出ている。
 F1の中継とかによくあるエンジンブローだ。  後ろで見ていた ツレの話ではブワッとマフラーから煙を吹いたそうだ。 まさか自分が、 ゼルビスで、これが起こるとは・・・。 あとから判ったことだが、クラッチ を繋いだ状態ではピストンが動かない状態だった。 もしも、進路 変更時にクラッチを繋いでしまっていたら、転倒して玉突き事故を 起こしていただろう。 そう考えると、実は果てしなく運が良かった のだ。 私はそんなに信心深いとはいえないとはいえ、ゼルビスに 付けた速吸火女神社のお守りには感謝しておくべきだろう。
 後から、やっぱり冷静じゃなかったんだなと思うのは、MP3 プレーヤーで音楽を鳴らしていたのに気付いたのが、停止して から話し込んでだいぶ後だったこと。 人間の脳は、集中して いると他の音が聞こえなくなるものなのだ。

 問題は、ゼルビスをどう運ぶかだった。 ピストンは回らないが、 ニュートラルには入るので、押せるようだ。 バイクの牽引は 合法だから、しっかりしたロープと白い布を用意しておけば、牽引 できたかも知れない。 まあ、普通は、道路公団に電話をかけるのが、 正しいのだけど。

 しかし、不幸中の幸いで、掛川出口が500mの文字が見える。  出口がとても近いため、押して出ることにする。 ツレのCBR250RRは 危ないので先に外へ。

 掛川出口は側道から料金所までが長かった。 ちょっと上り もあったりして、途中で休む。 不審そうに車が追い越してい く。  掛川料金所で、料金所の人から尋ねられる。 オイル不良に よる焼きつきではないかと言っていたが、私は3000km走ったら マメに交換する人なので、それはない。 (そろそろ交換しよう かな〜とか思ってたけどね)

 ホンダ系のバイクショップは豊橋にしかなかった。 掛川の 近くにバイクを送付してくれそうなバイク屋がないか電話帳で しらべたが、ない。 結局、70kmぐらいある豊橋から掛川に取 りに来てもらえることになった。 エンジンを簡単に調べても らうことにする。

それが私が見た最後のゼルビスだった・・・
 いい天気。 コーヒーを飲みながら今後の予定を考える。  一番楽なのは、現地で別れて新幹線で帰るというのだが、それ では同行してくれたツレがかわいそうだ。 話のネタにタンデ ムで帰ることにする。 もちろん下道で一泊二日だ。

 最初は乗るのが慣れず恐かったが、さすがに数十キロ走った ら慣れてきた。 小さなレーサーレプリカのタンデムシートを 右手は前から股の下のシートの紐を握り、左手は運転者のベル トを握る。 しかし、これは支えだけ。 ニーグリップをしっ かりして、ブレーキングと加速のタイミングを読むと安定する。

 さすがにバイパスは恐いので、知多半島沿いの下道に入る。 60〜70キロでのんびり走る。 なかなか快適だけど、自分 のバイクで走りたい(T_T)。

 伊勢湾フェリーの最終(17:25)に余裕で間に合った。 一泊二 千円のYH太江寺に素泊まりで連絡をいれる。

 太江寺に付いた頃は日が暮れた18:30。 YH太江寺は、 昔は修行僧が使っていたような広い屋敷なのだが、2人で貸し 切り状態だった。 この時期から春までオフシーズンのようだ。  なかなか何か出てきそうでスリルがある(笑)。 コンビニで 弁当を買ってきたバイク雑誌を見ながら次のバイクはどうとか 話しながら食べる。

YH太江寺

10月30日(日)

 鳥羽から大阪は、名阪国道がタンデムできないので、166 号線から山越えで奈良に入り、163で大阪に越えるコースを とった。 途中、細めに(十数キロおきに)休憩をとるのだが、 TDM850の兄ちゃんやBAJAの爺ちゃんやアメリカンの ダンディと笑い話にする。 門真についたのは午後5時頃。 2ケツで3百数十キロをしたのは良い経験になった。 できれ ば一生やりたくなかったな(笑)。

柳生中学校を臨んで

後日談・・・

 いや、こんな酷いことあってね〜とか、すたまさんの掲示板に書いていたら、バイクショップ「 スイート」の店長さんが、故障原因に非常 に興味を持ってくれて、横浜から豊橋に引き取りに行ってくれた。
 結局、バルブが金属疲労で落ちて、高回転のピストンに当たっ たため、ピストンヘッドに大穴が空き、コンロッドが丸見えなのだ そうだ。 どうやら、回しぐせとエンジンブレーキ癖が知らず知らずエンジンに 負担をかけていたらしい。
 突然のバイク消失。 あまり予算が無かったのだが、スイートさんのとこに、 VT250FEの出物の中古車があったので、買わせてもらうことにした。
 値段は破格値(詳しくはスイートさんのHP参照のこと)。 店長の腕も信用 できるし、納車が楽しみだ。
 ゼルビスはスイートさんとこで蘇って店頭に並ぶのだろう。 今まで酷使してごめん。 ゆっくり休んでくれ。

 なお、極秘情報だが、ゼルビスのエンジンのオーバーホールの様子は、 スイートさんのHPで公開予定だそうだ。 乞うご期待!


[コースガイド]
10月29日(土)
   吹田IC〜掛川IC  高速道路       307km 5:30〜10:00
   掛川〜湖西市   国道1号線       56km 14:00〜15:30
   湖西市〜伊良湖  国道42号線      43km 15:30〜16:30
   伊良湖〜鳥羽   伊勢湾フェリー         17:25〜18:20
   鳥羽〜太江寺   国道42号線       8km 18:30〜18:50
    計 414km(タンデム107km)

10月30日(日)
   太江寺〜笠置町  県道38、国道166、369号線 160km 9:00〜15:30
   笠置町〜門真市  国道163号線 37km 15:30〜16:30
   門真市〜池田市  大阪中環    22km 16:30〜17:00
    計 219km(タンデム219km)
    総合計)633 km(タンデム326km)
※距離は ProAtlas の計測で概算(数%控え目)です。


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