神話のふるさと 九州編
7月16日(金)
大阪は新御堂筋の側道、江坂の私の会社の前には、大きな荷物を積んだ ゼルビスが停まっていた。 フレックスを利用して、早退し、神戸発 18:30のフェリーに乗る段取りだ。 午前中にオシていた仕事を片付け、あとはお船に乗るだけとか考えていたら、 突然昼休みに、二日目の宿泊をアテにしていた鹿児島の実家から、「急用で 泊めることができない」と連絡があった。
すったもんだで、昨年帰省の際に、泊って感じの良かった高千穂峡の民宿 「暖心(のごころ)」に電話を入れる。 名前を言ったら覚えてくれていた。 他にバイク客もいるらしく、シーズンなので多そうだったが、なんとか手配 できた。 いきなりのトラブルも旅につきもの。 即席のルート選定も楽し いと言えば楽しい。 予定通り会社のトイレで学校帰りの女子高生よろしく ライダーに変身。 尼崎の教習所を経由して、産業道路を神戸へと向かった。
六甲アイランドにはマジェスティ(ヤマハの250ccスクータ)のM氏と、CBR 250 RR のN君が次々と集まる。 1日目の宿泊予定の博多の友人の家が「寝袋持参」 前提だったので、皆、寝袋をしょっている。 単気筒スクータ、2気筒ツア ラー、4気筒レーサーレプリカと、個性派のバイク達。 ナンバーが順に 「京都」「大阪」「神戸」だったので、「三都物語チーム」結成となった。 船が出ると鳴門大橋と夕日。 船内のレストランで焼き豚とトンカツをアテ にさっそく生ビールを呑んだ。

7月17日(土)
フェリーは北九州に朝 7:00 には着いていた。 港から10号線に向かう 道路でいきなり蜂に刺されれる不幸なN君。 私は苦笑いしていたけど、刺 されたのは初めてだったそうだ。(さすが都会育ち) 10号線を南下する途 中にあった行橋のファミレスで朝食。 中津より邪馬渓へと向かう。
邪馬渓は青の洞門で休憩をとった。 川も山も美しい。 信号付きの片側 通行なのに向こうからおじさんが運転してくる。 信号に気付かなかったの だろう。 バイクなので離合は簡単にすり抜ける。

英彦山は 1.5車線の見通しの良いカーブで、車の離合は辛いと思うが、バ イクにとっては走りやすい山道。 ミラーも多く判りやすい。 山頂付近の 高住神社で休憩。 工事中で10月末に完成予定らしい。 土産売り場に借 り住まいしている神主さんと美人の巫女さんがいた。 隠し撮りしようとし たらフラッシュが焚けてしまい恥ずかしい。 典型的な人形のような博多美 人だっただけに、素直に「撮らせてください」と言っておけば良かった。 土産に交通安全のキーホルダーを買う。 「お疲れさまで、御座いました。」 との上品な台詞は挨拶なのかいぢわるなのか・・・(^^;;;。
軽快に峠を攻めて、小石原の「やまめ山荘」で昼食。 高級な料亭っぽい 山荘で、「やまめ料理」を食べれるいう山荘。 最低料金コースの「櫻」を 注文する。 1,500円だが、美味しい。
ダムを越えて太刀洗の平和記念館へ。 博多湾から引き上げた戦闘機を展 示している平和記念館で、駅そのものが博物館となっている。 だが、同行 のM氏が入りたがらないので休憩だけとなった。 少し雨がぱらつく中、太 宰府へ向かう。

たまたまナイターをやっていたので、福岡ドームへと向かう。 西武戦と いうこともあり、当日券は売り切れ。 スポーツバーで見ることができるら しいので、半信半疑でエスカレータを登る。 入場料1000円なのだが、ビー ルを呑みながらゆっくり観戦。 う〜ん、こういう野球の観方もありかな。 2L入りのピッチャー(キリンの生(*^_^*)) が効率よく、友人とカパカ パ空ける。 一番搾りのキャンペーンガールやキャビンのキャンペーンギャ ルもやってきて賑わう。 試合の結果はサヨナラホームランで勝ち。 皆で 騒いで良い気分で博多ラーメンを食べて帰る。
7月18日(日)
酒を呑んだ日の翌日は早起きしてしまう。 朝 6:00 に起きてしまったの ででルート選定。 続いて友人が起きてきたのでとりあえずリーフファ イト(カードゲーム)をやって楽しむ。
9:30に博多を出発。 太宰府I.C.から高速で日田I.Cまで。 空いてる二 車線の走行車線と、速い追い越し車線があるので安全に速く走れる。 日田 で降りた後は、70km/hぐらいで車の流れる山道だが、のんびりと走る。 あ まりにのんびりしすぎているので、後ろのM氏が眠そうだったが、阿蘇の有 料道路に入るといきなり元気になる。 対向車も見易く風景も奇麗な阿蘇登 山道路は、意外と道幅広く傾斜もゆるやかカーブもやさしく、快調に走れる。 阿蘇の雄大な山々を見ながら休憩。
ここの駐車場でマジェスティに乗せてもらった。 ゆったりしていて、居住性が
高く、なんか別の乗り物。 気分的には車に近く、屋根を張ったら住めるのでは(^^;。
阿蘇を楽しんだ後、大きなループ橋を通過して高千穂に着く。 とりあえ ず民宿へ。 昨年お世話になったご主人が迎えてくれた。 昨年は一人だけ だったが、今年は女性二人組と同泊の計5名。天気が悪かったのでハーレー 3台は来なかったらしく、車庫にバイクを入れてもらう。 高千穂温泉ラン ド(仮称)でゆっくりする。 水のような単純泉で気持ち良い。 長風呂では ないが、1時間があっというまに過ぎる。 女性陣には短過ぎたようで、遅 れて宿に戻る。 宿に戻ると食べきれないほどの、豪華な食事でまたまた生 ビールがすすむ。 自家栽培の野菜は新鮮で美味しい。 夜は高千穂神社で 町の部落の皆さんが観光のために行ってくれている「観光神楽」を楽しんだ。 天の岩戸伝説の舞いを演じた後、イザナギ&イザナギの子作りの舞いで落とす という構成で、見ていて飽きない。 私の会社の社員旅行もこういうとこにすれば 良いのに。
帰りに民宿のご主人が国見が丘にドライブしてくれて小さな夜景を見る。 空が曇ってい たので星は見えなかったが、今度は是非、星を見に寄りたいところだ。
7月19日(月)
うるさいほどの小鳥の泣き声で目が覚める。 これが雑音に聞こえる外人 って可哀想だなと思う。 高千穂は山地なので、クーラーは付いているが全 く必要がないほど涼しい。
朝食後、仲良くなった(というかすっかりN君がおもちゃの)女性二人と写 真を撮る。 観光バスに乗ると言って出ていったが、天の岩戸神社で再会し てしまう。 ・・・まぁ、こうなることは何となく予想してたけど。 日本 最高の峡谷にかかる鉄橋の、高千穂橋を見る。 無人駅の天の岩戸駅にバイ クが1台停めてあったが、待ち合い席にヘルメットは置きっぱなしである。 盗まれることなんてないのでしょう。 それほど田舎なのだ。 残念ながら 汽車の中からじゃないと川は見えない。
今日は長丁場だ。 一日で愛媛の東予まで走らないといけない。(←そん な無茶な計画立てんなよ) 天草の親戚の家に寄るM氏と別れ、高千穂峡を 素通りで寄り、対向も走行もいない気持ち良い二車線を、阿蘇に向かって走 る。
阿蘇神社にて休憩。 やはり売店に巫女さんがいる。 熊本風でかわいい。 外輪山を周ってやまなみハイウェイへ。
やまなみハイウェイは5年前に無料になった元有料道路。 車は70kmで流 れ、景色が美しい。 数十キロ単位でしか信号がないので、止まろうと思わ ない限り止まらない。 阿蘇の尾根を軽快に走る。 でも、この道はどちら かというと車向きで優しい道かも。
山の下りで路線バスを先頭に大名行列。 山肌から煙が沸いている。 湯 布院である。 一気に大分自動車道に乗り、終点までかっ飛ばす。 (っても 110km/h ですよ)
予定より1時間遅れの午後3時に佐賀関(大分)についた。ここから佐田岬 に渡るフェリーを待つ間に、速水火女神社に写真を取りに行く。 ぶらぶら してたりフェリーに乗ったりしてる間も休憩になっている。
午後5時過ぎ、風車小屋(道の駅)で休もうと思ったら定休日。 しかたな く次の道の駅に寄って、ルート確認のために地図を買った。 広告ばかりの 地図で 650円。 高い。 タンクバックに入れようとバイクを見ると、バッ グがない。 しまった、風車小屋に忘れてきた。 7,8km の道をぶっ飛ばし 取りに戻る。 現地で大荷物を背負ったアメリカンの兄ちゃんに笑われる。
愛媛の海岸線、夕焼け小焼けラインに入る道は、昔は峠越えだったらしい が、今では立派なトンネルができている。 ちなみに最近の地図にも情報が ないとこをみると、開通したばかりではないだろうか。 潮風と夕焼けを見 ながら走る。 先頭のトラックがアオってどんどん行ってくれるので追いて いくのは楽だ。
途中、道の駅でバイクを停めてたら、どんどんバイクが集まってきた。 ナンバープレートが変な方向を向いてる地元ライダー。 どうやら集会らし い。 CB1300他、いろいろなバイクが集まるが、すべて「ネイキッド」であ る。 ぼんぼーんの女子校生とかいて、小汚い旅行客は注目の的。 沈む夕 日をデジカメに収めたあとは、そそくさとその場を離れ、伊予を目指す。
伊予から東予は高速。 そろそろ暗くなってきた。 愛媛の車はハイビー ムで走るので、対向車線の高速は恐い。 追いつかれないように飛ばしぎみ に走るがメットもカウルも「ブト」でいっぱい。 二人で千匹は殺している のではないだろうか。
東予で降りると今度はN君が馬鹿車に煽られている。 60km/h 〜 70km/h で流してるんだけどねぇ。 九州の車のマナーが良いだけに異様に目立つ。 ま、いよ小松I.C.から東予港までだから短いけどね。
予定通り港に着いたので、ようやく落ちつき遅い夕食。 食堂で山盛りの カツカレーが出ていて喜んでいると、おばちゃんがコーヒーをサービスして くれた。フェリーには、来島大橋を走ってきた自転車中年サラリーマンや、 旧式の CD50 で走ってきた京都市ナンバーの70歳ぐらいのぢぢいライダー とかが集まっている。 みんな、それぞれが、自分のやりかたで楽しんでき たのだろう。
ロングツーリングの先頭ってのは2回目だったが、今回は事故もなく、う まくいったと思う。 晴れて良かったね。