ジオサイト

ジオサイトとは、ジオパークの中の数ある魅力的なスポットの中でとくに見どころのサイトのことです。ジオサイトでは美しい景色や地形だけでなく、それらの背景にある自然のしくみを読み解くことができます。また、各ジオサイトのストーリーは互いに関連しており、全44ヶ所のジオサイトをめぐることによって霧島の火山史の全体像を知ることができるのです。それぞれの魅力がたくさんつまったジオサイトを旅してみませんか?


霧島ジオパークのジオサイト

霧島ジオパークでは、加久藤カルデラとその南縁に成長した霧島火山群がつくった風景を楽しむことができます。

加久藤カルデラ

今から34万年前に現在のえびの市付近で巨大な噴火が起こり、加久藤カルデラと呼ばれる直径16x10kmの円形のくぼ地ができました。そのときに噴出した火砕流は南九州一帯をおおいつくし、もともとの地形を埋め立てました。その堆積物は長い年月をかけて少しずつけずられて、現在は美しい滝や渓谷に姿を変えています。

加久藤カルデラ噴火がつくった風景を楽しめるジオサイトとしては、カルデラ北東に須木の滝(ままこ滝)、陰陽石、三之宮峡、毘沙門滝、カルデラ南東に、桐原の滝、三連轟、関之尾滝、ごろが轟があります。また、矢岳高原や生駒高原、その他霧島の山岳地域からは加久藤カルデラを一望でき、そのスケールの大きさを実感することができます。


霧島火山群

加久藤カルデラの形は南側がはっきりしません。それは霧島火山群が加久藤カルデラができた後にそこで活動をはじめたからです。20を超える火山が折り重なる霧島火山群は、それぞれの火山によって噴火のスタイルも火山地形も実にさまざまであり、まさに「火山の博物館」と呼ぶのにふさわしい場所と言えます。また、多様な植生を楽しめたり、神話と火山信仰の歴史を垣間見たりすることもできます。

2011年1月から始まった新燃岳の噴火は、霧島が活火山であることを私たちに思い起こさせました。2014年1月現在、火山活動の影響で新燃岳の火口中心から1km以内のエリアとその周辺の登山道は立ち入りが規制されており、ジオサイトの新燃岳、中岳、琵琶池、獅子戸岳に行くことはできません。しかし、規制エリア外からそれらのジオサイトの風景を遠望することはできます。活火山霧島のジオサイトをめぐって、火山の息吹を体感してみませんか?