新着情報

【えびの高原の火山活動に関する最新情報】
【12/12:えびの高原の噴火警戒レベルが2に引き上げられました】

2016.12.12(最終更新日)

上空から見たえびの高原。写真中央やや左の白い頂上部を持つ高まりが硫黄山。

 このページでは、えびの高原の火山活動に関する最新情報について解説します。えびの高原の硫黄山周辺では、2013年末ごろから火山性地震が増加し隆起を伴う火山性微動も発生するなど、火山活動が高まった状態が続いています。2015年12月には、13年ぶりに噴気活動が確認され、2016年2月には高濃度の硫化水素ガスが観測され始めています。えびの高原周辺にお越しの際はこのような火山活動の変化や推移に十分に注意してください。


1.えびの高原の火山活動の状況
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)に関する解説情報【12月12日13時25分】(気象庁)
→気象台によるプレスリリースです。以下、写しです。
(見出し)
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、小規模な噴火に警戒して ください。
(本文)
1.火山活動の状況
 えびの高原(硫黄山)周辺では、本日(12日)11時11分頃から火山性地震が増加しています。また、火山性微動や山体の膨張を示す傾斜変動も 観測されています。本日11時から13時までの火山性地震の発生回数は71回です。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。えびの高原(硫黄山)周辺では、火山活動が高まっており、今後小規模な噴火が発生するおそれがあるため警戒して下さい。本日、気象庁機動調査班(JMA-MOT)による現地調査を実施します 。
2.防災上の警戒事項等
 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。

霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山活動解説資料【12月12日14時】(気象庁)

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もし噴火が発生した場合、大きな噴石が火口から1kmを超えて飛散することも十分考えられますのでご注意ください。(霧島ジオパーク)

2.えびの高原周辺の規制範囲
えびの市は、噴火警戒レベルの引き上げに伴い硫黄山山頂(標高1,317m地点)から半径1kmの範囲の立入規制を行っています。それに伴い、池めぐりコースと韓国岳の登山道で一部立ち入りが規制されています。えびのエコミュージアムセンターは利用できます。
<立入規制の範囲(赤の破線の内側:図はえびの市HPより引用)>


<エコミュージアムセンター周辺の規制区域の細部(図はえびの市HPより引用)>


【池めぐりコース】
えびのエコミュージアムセンター側から時計まわりで六観音御池展望所までは利用できます。不動池側からは利用できません。
【韓国岳】
硫黄山付近からの韓国岳への登山はできません。旧えびの高原ホテル横から大浪池を通過するコースは可能です。なお、韓国岳山頂から硫黄山側には下山できません。

<県道1号の通行規制(図はえびの市HPより引用)>

また、県道1号小林えびの高原牧園線は、次の区間が通行できません(県道30号を利用して、えびの市から鹿児島県への通行は可能です)。
  1. (大型車規制)
  2.   ・小林市南西方環野(たまきの)料金所跡(生駒高原よりえびの高原方面へ2km地点)からえびの市大字原田 原田展望所の間 約5km
  3. (通行止め)
     ・えびの市大字原田 原田展望所
    からえびの高原(県道30号えびの高原小田原線との交点)の間 約8km

    ★詳しくは、えびの市ののホームページを参照してください。
    えびの高原(硫黄山)火口周辺警報発表に伴う規制について(えびの市)


    3.えびの高原の火山活動史について
     えびの高原周辺には、円形の火口がいくつも点在しています。最近(約9,000年前の不動池溶岩の噴出以降)のえびの高原では、大きな火口をつくるような爆発的な噴火が、噴火のたびに火口の位置を変えながら繰り返されてきました。多数の火口湖の存在が示すように、えびの高原では地下の浅いところに豊富な地下水の層が存在することから、噴火の際にマグマと地下水が接触してマグマ水蒸気爆発を生じることが多いのが特徴です。

  4. サイズの大きな図はこちら
  5. 参考文献:田島靖久・松尾雄一・庄司達弥・小林哲夫(2014) 霧島火山,えびの高原周辺における最近15,000年間の活動史.火山,59,55-75.

    えびの高原の噴気について【2月20日】(togetter)
    →当協議会顧問で火山学者の井村隆介准教授(@tigers_1964)の見解です。


  6. 4.硫黄山の噴気活動について

     噴気は硫黄山火口南西側で主に見られます。硫黄山で観測されている硫化水素ガスは毒性の強い気体です。硫化水素ガスは空気よりも比重が大きいため、地形的に低いところにたまりやすい性質があります。風のない日などはとくに注意が必要です。
    硫黄山周辺の火山ガス濃度測定結果(宮崎県)
    →宮崎県が毎週3回10か所で測定している硫化水素と二酸化硫黄の濃度です。県道沿いのM1、M8地点は高い硫化水素濃度が観測されています。
    火山ガスと防災/東工大火山流体研究センター・平林順一(日本火山学会第9回公開講座)
    →火山ガスの種類・性質・事故の事例などが詳しくまとめられています。


    5.関連リンク
    鹿児島地方気象台
    宮崎地方気象台
    えびのエコミュージアムセンター
    宮崎県
    えびの市
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