AIRockとロック岩崎の想い出*AIROCKではない (旧:ByeBye Rock!)

 エアロック エアロバティックチームとは?
 サニー横山とは?
 ロック岩崎とは?
 ノブ次田とは?
 エアロック写真集
 エアロック関連の書籍andDVD


エアロック エアロバティックチームとは?

エアロバティックとは、航空ショーなどで航空機の飛行技術を「魅せる」ことに重点を置いた曲技飛行と呼ばれるもの。いわゆる曲芸飛行と呼ばれるテクニックを重要視するものをアクロバット飛行と呼びます。
エアロックは、96年に元航空自衛隊パイロットだったロック岩崎が日本最初のエアロバティックチームとして創設、自衛隊の基地祭やイベントなどで民間のエアショーチームとしてその技術を披露しています。

2002年には、ノブ次田が二人目のパイロットとしてデビュー、ロックがウイングマンを務める方法(*)で2機によるフォーメーション飛行が行われ、フライトのバリエーションも大きく広がりました。残念ながらノブは本業の医師との関係でこのシーズン限りでエアショーパイロット活動を引退、翌シーズンからソロフライトに戻りました。

しかし、ロックの夢はサニーの加入で再び動き出します。アメリカのナイス・エアでインストラクターとして活躍していたサニー横山がエアロックに2003年から加入、エアショーパイロットとしての訓練を行い2004年8月に但馬空港フェスティバルでデビューを果たしました。
2005年シーズン開幕直前に、但馬空港での訓練中に代表であるロック岩崎が事故で他界してしまい、チーム存続も危ぶまれたが多くの激励によりロックの妻である岩崎光子氏が代表、サニーがメインパイロットとなりチームは新たな一歩を踏み出すしました。

2008年3月、エアロックは有限会社エアロックとしての活動を終了、多くのスタッフがチームを引退、或いは移籍。 ソニックパワード(株)サポートとしてサニーを中心に活動していましたが、2009年夏のイベントからの帰途で機体トラブルが発生。

トラブルは機体構造上の問題であり、かなり深刻なものであること(修理に相当な費用がかかる)が明らかとなりました。

2010年3月末に代替機の目処が立たないことから惜しくも解散となりました。

サニー横山とは?

本名:横山真隆

島根県松江市出身。エアロックの現チーフパイロット、2004年後半にフライトデビュー。

パイロットスクールであるアルプス・ナイスエアーでライセンスを取るために渡米、その後同校でインストラクターを行っているときにロック岩崎氏と知り合い、2003年にメンバーとなる。2004年後半にロック岩崎との2機体制でのショーを開始、2005年に向けて前途洋々だった。

シーズン前の訓練で師匠でもあり同僚でもあったロック岩崎氏の事故を目の当たりにし、苦悩したようだがチームとともに歩み続けることを決意。事故から2ヶ月後のスカイレジャージャパン野田でエアショーに復帰。この当時、エアショーパイロットをやめようかと本当に悩み続けたという事を後に発売されたDVD中で語っています。

現在はソニックパワードの一部門となったエアロックのパイロットとして独自の活動を始めました。

チーム解散後は民間パイロットとして空に繋がった仕事で活躍をしています。  

ロック岩崎とは?

本名:岩崎貴弘

ロックとは航空自衛隊時代のTACネームから。岩崎氏は航空自衛隊でF-86からF-104、F-15と一線の戦闘機のパイロットとして従事、その間に数多くの『伝説』を作ったことでも有名です。

・F-104で米軍のF-15を撃墜(あくまでも模擬空戦で。。。)、両軍を驚かせた。
・必殺技「横転コルク抜き」を編みだし、空自内では無敵だった。
・F-15でナイフエッジ(機体を横転させ90度傾けた状態で飛行、F-15ではエンジンストールの危険もある荒技)を軽々とやってのける。
などなど・・・

95年に自衛隊を退官するのですが、その理由が「出世すると飛べなくなるから」。根っからの飛行機野郎です(笑)。
そしてその年の12月に渡米、ショーン・タッカー氏からショーパイロットのなんたるかをたたき込まれて、96年に日本人初のプロ資格を持ったショーパイロットとしてデビュー。

以後およそ10年に渡り、100回以上のフライトを国内外で行ってきたが、2005年シーズンを前に但馬空港で行っていた訓練中の事故のために帰らぬ人となってしまいました。機体に描かれた空へ!!の文字は今もロックの心ともに空を飛んでいます。
(2007年シーズンから残念ながらこの文字が消されてしまいました)

2003エアーメモリアル鹿屋でのフライトです(Youtubeでのリンクです)。
良質のエアショービデオを公開していたForce Jが公開していた動画です(残念ながら会社自体は現在なくなってしまったようです)

ノブ次田とは?

本名:次田展之

アメリカで自家用機のライセンスを取得し、ショーン・D・タッカー氏に弟子入りしていた頃にロック岩崎と知り合います。その後日本で2人目のエアショーライセンスを取得、2002年の岩国でデビューし、2機でのフォーメーションフライトを披露しました。
しかし、本業の医師業に支障が出るとのことで、エアショーパイロットを引退しました。
フライトのスタイルはロック氏とそっくりだっただけに、残念とコメントするファンも多かったとか。

現在は瀬戸内海の離島でへき地医療に情熱を注いでおり、現在は水上機によるフライングドクターの道を模索しているそうです。

エアロック写真集 *航空祭ギャラリーより

'00新田原基地祭
フライトへと向かう
ロック岩崎

'00新田原基地祭
ロックンロール
2000

'00新田原基地祭
スパイラルダイブ
新田原初披露!

'00新田原基地祭
フライト終了!
サインに応じるロック&ノブ
'02エアメモリアルin鹿屋
サインに応じる
ロック岩崎&ノブ
展示されるピッツその1
'02エアメモリアルin鹿屋
展示されるピッツ
その1
展示されるピッツその2
'02エアメモリアルin鹿屋
展示されるピッツ
その2
ピッツS2Binノブ
'02エアメモリアルin鹿屋
ピッツS2B
inノブ
ピッツS2-Cinロック岩崎
'02エアメモリアルin鹿屋
ピッツS2C
inロック岩崎
ナイフエッジ
'02エアメモリアルin鹿屋
ナイフエッジ

'04エアメモリアルin鹿屋
ロック岩崎&
ピッツS2C(1)
展示されるピッツその2
'04エアメモリアルin鹿屋
ロック岩崎&
ピッツS2C(2)
ピッツS2-Cinロック岩崎
'04エアメモリアルin鹿屋
ロック岩崎
スパイラルダイブ
   

エアロック関連の本/DVD

数は少ないですが、現在書籍1冊とDVDが入手可能です。(Amazonにリンクを貼ってあります)
解説は私が実際に観た内容をレビューとしておきます。

出版物
最強の戦闘機パイロット (岩崎貴弘著 講談社刊 2001年11月)
*ロック岩崎氏が自衛隊パイロット時代の様々な逸話を、自身によって語ります。
 数多くの伝説の全てがここに記されており、保存版の1冊です。

DVD
ROCK'N ROLL in the sky ロック岩崎スカイアクロバットの世界-SPECIAL DVD- 
(バンダイビジュアル 2002年9月)
*ピッツでの飛行展示や訓練風景が満載のDVDです。飛行機ってこんな飛び方するの?というような
 内容が満載です。見た感想は「やっぱりすげ〜よ、ロック!」です。
 なお、ボーナストラックとして師匠であるショーン・タッカー氏のインタビューなどもあります。
 絶対に持っておいて損はしない1枚です!