『愛おしきいのちのために』

 鹿児島県在住の岩元綾さん(44)の新刊『愛おしきいのちのためにーダウン症のある
私からー』(かもがわ出版)が、2017年11月に出版されました。
 詩や、さまざまな研究者との出会いを綴ったエッセー。そして、弁護士・大平光代さ
んとの往復書簡などで構成されています。
 大阪医大の玉井浩教授との対談では、健康法や好きなアイドルグループの話から新型
出生前検査についても語り合っています。岩元さんは「今生きている人を否定するもの
で、私は反対」ときっぱり。
 母・甦子さんの祖父が西南戦争から生還したエピソードや父・昭雄さんの父と祖母が
終戦直後の朝鮮半島で亡くなり埋葬されたいきさつについてもふれられ、つながる命の
大切さについても考えさせられる一冊になっています。(17.11.20)



 この度はできたばかりのご本『愛おしきいのちのためにーダウン症のある私からー』
をお送り頂き、ありがとうございます。
 あとがきには私の名前まで入れていただき、恐縮です。
 綾さんの思いやご家族の歴史の新しい面まで知ることができ、これまでされてきた綾
さんの活動をより深く知ることができました。
 短い紹介ですが、写真付きで『ダウン症ニュースWeb』に掲載させて頂きました。
 これからのますますのご活躍をお祈りしています。(17.11.21 住田功一:NHK大阪
放送局・編成部ーアナウンス部ー)



  綾様のご本、届きました。嬉しい内容のご本でした。
 きっとまたたくさんのご家族やご本人が思いを新たにして、ご自身の人生を歩み始め
られると信じます。
 我らの友人たちにもご紹介いたします。ぜひ、読んでいただきましょう。
 綾様には直接お手紙を差し上げます。ありがとうございました。寒さが厳しくなりま
す。
 ご家族の皆様のご健康が守られますように祈ります。 (2017.11.26 武田康男)


 『愛おしきいのちのために』読ませていただきました。
 綾さんをめぐる様々な方たちとの交流に胸うたれました。
 綾さんご自身を含め、こういう方々の思い、その存在自体が世の中を本当の意味で支
えているのだと。人間への信頼をあらためて呼び覚まさせてくれます。
 岩元先生ご夫妻のご先祖の西南戦争との関わりについても"あ、そうだったのか”と
新鮮な思いで読ませて頂きました。(『樟南序章』は読んでいたはずなのに!)
(2017.11.27川野恭司 澄本禎子)


 
 2017.11,30  鶴岡 淑子 『愛おしきいのちのために─ダウン症のある私から』
ご案内

 私が編集担当をさせて頂いた岩元さんご家族の発行の本を数えてみたら、今回の本で
7冊目。月日の流れを感じさせます。
 『走り来れよ、吾娘よー夢紡ぐダウン症児は女子大生ー』(1998年12月発行)、私が
一番最初に手がけて頂いた岩元さんの本でした。
 あれから20年。ダウン症児だと紹介された当時、大学生の綾さんは今44歳。本当に激
動の中を過ごしてきた彼女でした。いえ、ご家族でした。鹿児島県の霧島市でゆったり
と勉学にいそしむ彼女に、上記の本の発行はまさに人生の大転換となったのです。朝日
新聞文化面の真正面にドーンとご家族の写真とともに報道されてからはこの後、まさに
激動の20年を送ることになった最初の新聞報道でした。鹿児島から全日本の活動に。そ
して海外での世界ダウン症会議でのスピーカーとして求められ、ずっと活動をしていま
す。
 今回の本『愛おしきいのちのためにーダウン症のある私からー』に大平光代さん(元
大阪市役所助役・弁護士)との対談と往復書簡があるのですが、そのなかで大平さんが
産後ダウン症児だとわかった時にすぐお連れ合いに「ダウン症についての本を買ってき
て」と頼んだそうです。そのなかで「ダウン症についてのネガティブな本ばかりの中に
あって岩元家のご両親著の『走り来れよ、吾娘よー夢紡ぐダウン症児は女子大生ー』の
本を読み、救われました。母親が希望を持てる本などないなかでこの本は一筋の希望の
光となりました」とおっしゃっています。
 2013年に新型の「出生前診断」という染色体異常が簡単にわかる検査ができることに
より、異常が分かれば90%以上が産まない選択をするというデータが出ています。綾さ
んは、「いらないいのちなんてない」、「いのちの選別につながる危惧がある」という
思いでこの診断に対して理解を広げる活動をしています。本書にも綾さんのそんな思い
が随所に反映されています。
 本書のテーマは「いのち」。
 綾さんはこう書いています。「私は戦禍を生き抜いてきた。かけがえのない父と母
(両親)の『いのち』を思い、自分の気持ちを詩にしようと思い立って書き始めていま
した」(「はじめに」から)。それを受けて父・昭雄さんが「場所も体験した事実も異
なるけれど一つの時代である両親の戦争体験、それを生きてきたことの重さ、さらにそ
れとつながる自分の命、それもダウン症を伴う自らの命の誕生を結んでダウン症者とし
ての心を綴っていました」と書かれています。
 「いのちの系譜」をたどった内容です、胸に迫るものがあります。




 
2017・12・5  畠野洋子(松風会=椋鳩十顕彰会事務局)

 「大平光代さんとの往復書簡もお二方の考え方がよくわかって、ありがたいなと思い
ました。“いのち”の詩、すばらしいです。岩元先生の『土 着ていますか』の詩とと
もに、胸にジーンときます。
 お母様の『いのちの系譜』で西南戦争ともつながりのある岩元家、親子三人で日本の
歴史の流れに脈々と命を繋いで来られたのだな・・・と感慨を深くしております。」 


 綾さん、あけましておめでとうございます。
 あなたの新著「愛おしきいのちのためにーダウン症のある私からー」を正月二日、感
動のうちに読了しました。
 私の読み進めた順序を紹介します。
 「はじめに」と「おわりに」を読み、その次に敬愛するあなたのお父さんの文章(6
章)を読み、さらにやさしく厳しくあなたに寄り添っておいでのお母さまの文章(5章)
を拝読しました。このご両親の珠玉の文章に感極まりつつ、綾さんの詩(1章)に威儀
を正して向き合いました。二度三度と読み返しました。ご両親の愛娘への愛情が見事に
結晶した詩だと思いました。1章と5、6章が見事に呼応しており、本の構成もみごとで
すね。
 そして4章、2章の対談を読みました。綾さんの声が聞こえてくるようでした。大平光
代さんとの往復書簡も季節の移り変わりを感じつつ、読みました。悠ちゃんの成長が見
事ですね。大平家にとって、綾さんの存在は大きな大きな支えであるはずです。続・往
復書簡を期待する「大乗」の読者も多いのではないでしょうか。
 最後に読んだのが「旅―いのちとの出会い、別れ、そして再会」(3章)です。あな
たが歩いたコースのすべてを私もかつて旅しているため、懐かしくかつての旅を反芻す
ることができました。それにしても綾さんの記憶力の確かさに驚きです。 
 あなたの現在の到達点が見事に凝縮された新著の誕生を心よりお祝い申し上げます。
おめでとう!綾ちゃん!
 ますますの活躍を期待しております。
        
           乱筆にて 18.1.8     上 田 精 一


            
  柴田 重徳

 「綾さんの新しいご本『愛おしきいのちのために』を読みました。平易で折り目正し
い文章で、感性の豊かさもにじみ出るすばらしい著作です。これまでの人生で積み重ね
た綾さんの努力と先生ご夫妻の子育ての賜り物ですね。また、出生前遺伝子解析による
命の選別に対する問題提起と反対の意思表示で綾さんが頑張っておられることにも敬意
を表したいと思います。多くの人に読んでもらいたいので、私としてもFacebook(フェ
イスブック)
Twitter(ツイッター) などで広く知ってもらうようにしたいと思って
います。
 この本にも載せられた先生の北朝鮮への墓参についての報告で、敗戦のあとの帰国ま
でに先生が地獄のような日々を経験されたことについて改めて詳しく知ることができま
した。
 おととしの同窓会の際に初めてお聞きして、先生がそのような筆舌に尽くしがたい経
験をされたことを初めて知ったのでした。私自身も満洲からの引き揚げ者として、父母
は赤ん坊の私を抱えて引き揚げるまでの1年間はそれなりに大変な経験だったことと思
っています。母から少し当時のことを聞いて、無事にかえれたのは幸運以外のなにもの
でもなかったと思っています。
 世界の各地で、同じような悲劇が繰り返されています。時に絶望的になりながらも、
このような状況を変えるためにできることをしようと、九条の会、アムネスティなどで
こまごまとした活動を続けています。


 2018.01.20 川端吉郎(現在沖縄でラジオ局に勤務)

 この度は綾さんの新著をご贈呈頂きありがとうございました。本文は勿論のことですが、お
母様の手記、お父様の詩、いずれも心に深く沁みました。近々私のラジオ番組で冒頭の「いの
ち」の中から女性アナウンサーに朗読してもらうつもりです。ご本の紹介も兼ねて。取急ぎ御
礼まで。

 2018.01.22 村末勇介

 一気に読み終わり、あらためて綾さんの言葉の重さと美しさに感動しました。綾さん
につながるいのちが、この本の中でみごとに浮かび上がり「いのち」の教育という仕事
に関わってきた者として、もう一度「いのち」というものを見つめ直すことの大切さを
胸に納めました。


 

 市川澄子  18.02.25

 この度は、素晴らしい御著書をお送りくださりありがとうございました。
 『いのち』の始まりに小児科医として、グッと引き込まれ、
 そして、1946年の如月~からのくだり・・・・・
 一昨年他界した戦争経験者だった父のこと、父のたくさんの話、父との会話を思い出し、悲
しさ、切なさの中に、懐かしさと、平和な今を生きることへの感謝の気持ちが入り乱れ、そし
て命の選択が始まり苦悩する科学のことなど、色々考えました。
 『ハムフンの丘に祖父たちの墓標を置く・・・・・・父の長い宿題は終わった。』
 想像を絶する宿題です。
 『百日紅、アガパンサス』すぐにググり、調べました(笑)
 ひゃくじつこうはなんと!さるすべりだったのですね。「雄弁」「愛嬌」「不用意」などが花言
葉。
 アガパンサス(Agapanthus)はギリシャ語の「agape(愛)」と「anthos(花)」の合成
語で「愛の花」。章にも紹介してくださっているように、花言葉は「恋の訪れ」「ラブレター」の
ほか「知的な装い」。
 『命の奇跡とやさしさを感じた大阪の旅』
 昨年、バタバタしており、お会いできなかったなあ~残念!!でもいつか再会が叶うかなあ
~と、楽しみになりました。
 最後にお母様の言葉、心を鷲づかみにされました。
 『私にできることは、ただひたすら綾を愛することだけでした』この言葉を聞けた、子育て応
援団の私はなんて幸せなんだろうと思います。
 愛おしき命のためには私にとって、すべての章が心にしみる「奇跡」「勇気」そして「感謝」が
詰まった一冊です。

  

 

                     
新著「愛おしきいのちのためにーダウン症のある私からー」の書評
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