私のカナダ紀行(バンクーバー)
8月23日(水)
一週間のカナダ旅行が無事に終わることを祈りながらいよいよモザイクの国・カナダへ出発。カナダ旅
行は私たち家族にとって初めてのことなので、すべてが初体験でした。赤ちゃん体操の藤田先生ご一
行と関西空港で合流できて喜んでいたのですが、飛行機が七時間も遅れて出発したのでした。
ご一緒した大阪教育大学の先生方はこれ
らの見学についてとても勉強になったと言っ
ておられました。
施設の方々との記念撮影(写真右)を終え、Grouse Mountain(グロース・マウンテン)の
停留所に送って頂きました。
急な山の斜面を一気にケーブルカーでグ
ロース・マウンテンに上り、下りると大きな公
園になっていました。ケーブルカーの窓か
らも展望台からもバンクーバーの街が一望
に見渡せました。
公園のあちこちを歩き回りたかったのです
が、時間の関係で世界会議の会場に引き
返さなければなりませんでした。
8月25日(金)
現地の療育施設・Cascadia(キャスケイディア)へ。早稲田大学の長谷川先生ご一家のお世話で
訪問することになりました。
奥様の静江様のお友達のアルバート・勝子様がホテルに迎えに来て下さり、シーバス(Sea bus)乗
り場に向かいました。ちょうど藤田先生ご一行も一緒に行かれることになり、総勢14名で乗り込みま
した。スタンレーパークなど周りの景色を見ながら湖のような海の上をゆったりと走るシーバス(Sea
bus)は気持ちのいいものでした。
降りるとデイビッド・長谷川くんが迎えに来ていて、Cascadia(キャスケーディア)に案内して下さい
ました。

私は自身が英訳・出版した「MAGIC CANDY DROP」(魔法のドロッ
プ)を朗読しました。広くてにぎやかな雰囲気の会場だったので、少し
不安でしたが、とても静かに熱心に聞いてくれました。
世界大会のボランティアの山下さんが絵本の朗読に使うテーブルな
どをいろいろ探して、準備して下さってとても助かりました。
朗読が終わった時、予期せぬ事態が起こったのです。通訳して下さ
った寺山さんと母が楯のようなものを持ってきました。それを見たディ
レクターの方と司会の方が“Oh!”と驚きの叫びをあげて、会場に紹介
しながら楯を私に渡してくれたのです。会場の人々が総立ちになって
拍手をしている中で私は何をもらったのか分からないまま、呆然として
いました。ラブジャンクスのフィナーレで会場が沸いている中でも私は
ぼーとしていました。
我が家の専属カメラマンの父はこの時、ビデオカメラを回していて私
が楯をもらうところを写真に撮るのを忘れていたのでした。

タレントショーが終わった後で、私が世界会議賞をもらった
経緯を母から聞きました。「あなたがこれまでダウン症に対し
て理解を求めて頑張ってきたことと、絵本の翻訳や第8回世
界会議でのスピーチなどが評価されてもらった賞なのよ」と
母が言いました。
楯には「Exceptional Person With Down Syndrome Award」
-Recognizing the outstanding example, leadership and
contribution that you have made to inspire others(「優れた
才能を持つダウン症者本人の賞」−(あなたの他の人々に対
するリーダーシップと優れた功績を称えます)と書かれていま
す。
会場で世界会議のボランティアで尽力された山下さんご一家ともお会いしました。そしてシンガ
ポールでお会いしたラブジャンクスの方たちとも再会しました。
昼食が終わって会場を出ると、目の前には氷河を見に行くという豪華客船があり、とても気持ち
のいい午後でした。日本から来たラブジャンクス方たちとゆっくりと話をしながらホテルに帰りまし
た。
夜のディナー&ダンスパーティーはいろんな国の方々とお会いしましたが、次の日の準備に備
えてディナーだけで帰りました。
私たちは常にブースの前にいることはできませんでした
が、私のシンガポールでのスピーチを食い入るように見つ
めている世界各国の人たちが何人もいたそうです。
25日は4時半から5時半までいましたが、ドイツやイギリス
の方たちや日本の方が熱心に見ておられて、一緒に写真
を写して行かれました。シンガポールで出会った方たちも
何人か見え、Jessica Chenさんともお会いしました。
もう終わろうとしているところにニガラグアからの二人の方
が見えて、名残惜しそうに何か英語の本はないかと言われ
るのですが、もう何もなく、取り外した私のシンガポールで
のスピーチの原稿をあげました。とても喜んで何度も振り
返って行かれました。私たちはポスターセッションをやってよかったと話し合いました。


Grace(グレース)さんはバンクーバーに移って12年目
の今年、“Cinderella-Grace-Vancouver Princessー”と
いう童話を英語で出版されました。ご自分の仕事部屋
だと言って、お部屋を見せて下さいました。
ご両親はグレースさんがだんだん中国語を忘れてい
くと少し寂しそうでした。
お母様は日本に留学されたことがあり、日本語も話さ
れましたが、少し難しくなると漢字を書いて筆談でいろ
いろなことを母に説明して下さいました。
お父様とお兄様はグレースさんが世界で一番おいし
いと自慢する最高のウーロン茶をご馳走して下さいまし
た。
広いお庭に面した日当たりのよいお部屋で午後のひとときを楽しく語らうことができました。
この短期大学では一クラス10人くらいであらゆる障害を持つ人たちが一緒に入っていて、サ
ポーターはまったくついていなくてそれぞれの学生が自分にあった技能を身につけるために
勉強するのだといいます。
ポスターセッションに戻り、私たちは世界中のいろんな人たちと交流しながら5時半過ぎに後片
付けをしました。次の日(26日)のタレントショーの会場の確認に行き、その時初めてタレントショ
ー担当のSue Porcoさんとお会いしました。
この夜は私がもらった世界会議賞の授賞式があったようですが、何も知らない私たちはホテル
のラウンジで海を見ながら食事をしていました。
なんと、私はここで30分間のスピーチをすることになっていたのです。
中庭のような所で体中をリラックスさせる運動の指導を受けたあと、施
設内を見学しました。そのあと、施設内のあまり大きくない部屋にぎっし
り座って、みんな私のスピーチを熱心に聞いてくれました。
私の赤いブラウスと同じ真っ赤な着物を着た童女の日本人形を記念
に差し上げました。とても喜ばれました。
スピーチのあと、もう一つのこの施設に住んでいる人たちの部屋を見
学しました。とてもきれいな、立派な部屋でサポーター付ということでし
た。私もこんな部屋に住んでみたいと思いました。(^^)
キャスケーディアでのスピーチ

8月27日(日)
コピソン先生がホテルに迎えに来て下さり、バンクーバー・コロンビア大学(UBC)の中にある博
物館に連れて行って下さいました。コピソン先生が館内を案内しながら説明して下さり、とても勉
強になりました。詳しいことは私のHP・「美術館巡り」Part.2のほうで紹介します。
グレースさんは現在、Vancouver Town College(バンクーバー市立短期大学)に在学中です。
世界会議事務局のSue Porcoさんと
結局、飛行機は23日の午後3時過ぎにバンクーバーに着きま
した。午前中にするはずだった市内観光は夕方になってしまい
ました。それでもスタンレーパークは観光客でいっぱいで、トー
テムポールの前ではそれぞれ記念撮影をしていました。
広い公園内を馬車が走っていました。トーテムポールの横を
通り抜けると、海が広がっていて、その向こうにカナディアン・ロ
ッキーにつながるバンクーバーの山々が見えました。
広い公園内のあちらこちらを見て回りたかったのですが、長〜
〜い旅の疲れで体が動きませんでした。
写真はすっかり疲れ気味の家族三人です。
グレースさんは12歳の時に台湾からカナダ・バンクーバーに
移住されたそうです。それまでは中国語で生活していましたが、
その時から家庭教師がついて英語を勉強され、学校では高校
までマンツーマンでサポーターがついたということでした。現在
もライターのJudy McFarlaneさんが家庭教師としてついておら
れて、英語を習得されています。
幼いころからあまり騒々しいテレビなど見せず、できるだけ静
かな音楽を聞かせて育てたとお母様がおっしゃっていました。
トーテムポールの前で
シーバス(Sea Bus)乗り場近くのレストランで昼食に食べたから揚げ丼は、久しぶりのご飯(初め
てのインディカ米でしたが・・・)をおいしく頂きました。母と藤田先生はシーフードの焼きうどんを
食べて、母は久しぶりに日本のうどんをおいしく食べたと言っていました。
その夜はようやく待望のシーフードレストランに行き、海を見ながらバンクーバー最後の夕食を
取りました。おいしかった(^^)

ホテルに到着すると、部屋のクリーニングで40分も待たされまし
た。やっと部屋に入ると、きれいなお花が届いていました。どなた
からだろうとどきどきしてメッセージカードを開けると、“ようこそ!
バンクーバーへ”というコピソン・珠子先生(元カナダ大使夫人)
からのものでした。ご主人が(UBCの先生だそうです)ご自宅の庭
で育てられたものだと書いてありました。
やっとバンクーバーに来たんだなあという実感が湧いてきまし
た。
グレースさんとご両親、Judyさん
午後2時にはGrace Chen(グレース・チェン)さんご一家のお宅に伺いました。日本を出発する
前にJDS(日本ダウン症協会)を通じて会いたいというメールがチェンさんから入っていて、お母
様とお兄様がホテルに迎えに来て下さいました。
チェンさんのお宅は高台の閑静な住宅街にありました。
私たちはたくさんの出会いと素敵な思い出を作ってくれたバンクーバーの街に別れを告げたの
でした!
8月24日(木)〜25日(金)
ポスターセッション。出発の二日前、ポスターセッションの大きなブースが私たちのために用意さ
れているというメールが入ってきました。どうしようと迷いながら、一応本や資料をキャリーに詰めて
持って行きました。「すこやかノート」の吉岡先生たちがポスターセッションをされるということだった
ので、私たちも頑張ろうとバンクーバーの街に文房具屋さんを探しに行き、やっと探して父が作っ
たのが写真です。
ナンさんのお宅は森の中のような、大きな木のある静かな住宅街
にありました。
初めてナンさんとお会いした時、優しい心を持つ方だなとすぐに
感じました。最初、私は緊張していましたが、ナンさんもご自分の緊
張する気持ちと重ね合わせて私を受けとめて下さいました。
ご自宅の外のテラスで「MAGIC CANDY DROP」を私に読んで聞
かせてほしいと言われて読んだところ、感情がこもっていてすばらし
いと言われました。


ナンさん手作りのディナーをごちそうになりました。私は
サーモンが大好きなので、何度もお代わりをしました。母も
同じでした。とてもおいしく頂きました。
父がとうもろこしのお代わりをしたら、ナンさんは手をたた
いてとても喜ばれました。カナダはとうもろこしとサーモンが
旬だということでした。
父はワインがとてもおいしかったと言います。
食後にはナンさん手作りの甘〜〜いパイを頂きました。
とてもおいしかったです。

コピソン先生の通訳で父との会話が弾
みました。食後、ナンさんのご主人が犬
のLadyと私たちを散歩に誘って下さいました。
広い公園を抜けると、ものすごく大きな木々があり、まるで森のようでした。
ナンさんの書斎も見せて下さり、画集や新しい絵本も頂きました。
帰りはナンさんご夫妻がホテルまで送って下さり、名残り惜しくお別れしてバン
クーバーの夜はふけていきました。
ナンさんと
ナンさん、コピソン先生、私たち家族
ナンさんご夫妻

藤田先生ご一行とキャスケーディアの方々と

タレントショーで

グレースさんと家庭教師のJudyさん
8月28日(月)
朝8時に旅行会社の車でホテルを出て、バンクーバー空港に向かいました。空港に着くともう、
藤田先生ご一行がついておられました。私の受賞を報告すると、とても喜んで下さってその場で
早速、記念撮影が始まりました。


バンクーバー空港で藤田先生と
グロース・マウンテンから見たバンクーバーの街
午前11時35分、飛行機はバンクーバー
空港を飛び立ち、一路関西空港へ。