Diary(想い出の記録) Vol.19
<2015・1月~3月>
頌 春
「えんぜるふぃっしゅの皆様、「世界ダウン症の日」記念大会の開催、心よりお祝い申し上げま
す。
2004年に私が参加したシンガポールでの世界ダウン症会議で、大会会長・Shin(シン)先
生が3月21日を「世界ダウン症の日」として提唱され、私もお祝いのメールをお送りしたのが思い出
されます。
2012年に国連が国際デーとして制定してから世界各国、日本各地でもお祝いする日となりま
した。
新型の出生前診断が導入され、ダウン症の人たちの命が否定されようとしている今、今回の会
が世界平和の発信地・広島で行われるのはとても意義深いことです。
おめでとうございます! Congratulations!」
2015・3 岩元 綾
3・21「世界ダウン症の日」記念イベント・スピーチ大会in広島&文学を辿る
旅・女流作家:林芙美子
つつがなく新年をお迎えのこととお察しいたします。
昨年、昭雄は父親と祖母の墓参のため訪朝(北朝鮮)を果たし、
甦子は自身と家族の健康に配慮しつつの1年、綾は近著が重版とな
りちょっぴりにんまりでした。
戦後70年。大きな岐路を迎えています。微力だが無力ではない思
いを束ね合い、平和への道を確かなものにしたい年です。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
2015年 元旦
岩元 昭雄 ・ 甦子 ・ 綾 (我が家の年賀状より)
今回の講演会を企画して下さったJDS広島支部「えんぜるふぃっしゅ」の前代表日野様とスタッ
フの皆様と楽しい昼食をとる。
後日には日野様より広島東洋カープ(残念ながら、実は横浜Denaベイスターズを1チームに
しぼってファンになってしまったのだ。ごめんなさい。)のもみじまんじゅうとダウン症の弟さんを持つ大瀬良
大地選手のサイン入りクリアファイルが届く。
* 2月8日に鹿児島市内の宝山ホール(鹿児島市民文化センター)で開催される高嶋
ちさ子&男組コンサートの件で高嶋音楽事務所のちさ子様のお父様にメールを送ってみる
と、「あなたのことはよく覚えていますよ。開場は開演30分前だと思いますが、それより少し前ぐ
らいに楽屋をお訪ね下さい。」というご返事を頂き、とても嬉しく思った。
3月16日
* 香川・中野雅俊先生より今年の干支・未のかわいい壁掛けが届く。
7日の講演会を控えた前日の夜中に新幹線での長旅の疲れが出たのか分からないが、ウィルス
性胃腸炎みたいな症状を起こし、体調を崩してしまった。
一時はスピーチできないかもしれない・・・・という思いが頭をよぎった。でもこのような記念すべき講演
会に穴をあけることはできない、私のスピーチを楽しみに聞きに来て下さる方々のためにも頑張って会場
に行くことにした。
講演会場には私より先に父に行ってもらい、少しずつ体調が戻りつつあった時点で遅れて会場に
向かった。
あまり体調が万全ではなかったが、その中でも持ち前の気力で大役を果たすことができた。会場に
足を運んで下さった多くの皆様も感動しながら聞いて下さってとても嬉しかった。なかには私のスピーチ
にうなずきながらすすり泣かれる方もおられた。
それにしても、出演された皆さんがそれぞれに個性豊かで上手だった。
何よりも私の体調を心配していた母が客席で私の持っている力を信じながら聞いてくれたことに感謝
している。また一味違った達成感を味わうことができ、頑張った自分を褒めたい気持ちだった。
13年前の2007年にJDS御殿場(静岡)大会で高嶋ちさ子さんのストラディバリウスとのコラボレ
ーションで英語詩「千の風になって」を朗読して以来そのままになってしまい、コンサートに行ける機会が
なかなかとれなかったのだ。
当日のコンサート会場がかなりの人出で、大混雑していた。私の友人の記者で南日本新聞社
編集部部長の渦尾(旧姓:川口)様から事業部の清水様を紹介され、やっとちさ子さんの楽屋へ
行くことができた。
清水様の誘導で舞台裏のちさ子さんの楽屋へ。(写真左)13年ぶりに再会したちさ子さんがま
たひときわきれいになっていた。
開演前の短い時間ではあったが、私と同じダウン症者でお姉様の道子様が今もお元気である
とのことをちさ子さん本人から聞くことができて懐かしく、嬉しく思った。
1月16日
* 3月7日に開かれるJDS広島支部「えんぜるふぃっしゅ」主催:3・21「世界ダウン症の日」
記念イベント~スピーチ大会&作品展~」のチラシの原稿を送る。
2年間にわたった川下(旧姓:大平)さんとの往復書簡が最終回を迎えた。最後の号
に大平さんは次のように寄稿されている。
香川・中野雅俊先生
より今年の干支・未の
壁掛けが届く。
「4月から3年生になる悠(はるか)が鼻水を垂らしながら、コンコン咳を
しながらそれでも学校を休むことなく元気に過ごしています。
悠がこんなに健やかに成長してくれたのも、本当に綾さんと
ご両親のおかげだと感謝しています。
振り返れば綾さんとの「出会い」は病院のベッドの上でし
た。悠が生まれてダウン症だとわかった時、生まれてくれた
だけで嬉しかったけれど、やはり不安でいっぱいだった私は
夫にダウン症に関する本を買ってきてくれるように頼みまし
た。
とてもすばらしい素敵なコンサートで、最高のひとときを過ごすことができた。ちさ子さんの毒舌ぶりは
今もなお健在で、楽しかった。男組の面々もたじたじになりながらもついて行き、楽しそうに演奏していた
のが印象的だった。
ちさ子さんのストラディバリウスのきれいな音色はもちろんのこと、男組のメンバーのチェリストの方の
重厚で深い音色も私の心に響き渡るようだった。
またこのような機会を作ってコンサートに行きたいなあと思っているこの頃である。今回、高嶋さんに
会う機会を作って下さった皆様に感謝!
講演会後の余韻が残る広島市内から「放浪記」の作家・林芙美子(山口県下関市、福岡
県門司市生まれ)が愛した文学の街:尾道へ。
林芙美子記念館に行くついでに、芙美子が女学生の頃に通った尾道市立高等女学校(現
・広島県立尾道東高等学校)へ。
記念館となっている小さな下宿先の部屋に驚いた。47年の短い生涯を閉じた芙美子にとって尾
道が最愛の街だったのだと思う。それが芙美子の愛した理由なのかもしれないと感じた旅だった。
二日目は夜景がきれいな尾道市内にある千光寺山荘に1泊。
苦しい体験もあったが、山荘内の温泉に入って精神的・体力的にだいぶよくなってよかった。これ
からの活動の教訓にしながら、まずは体調を整えていきたいと思っている。
3月21日
* 2015・3・21「世界ダウン症の日」
1月31日
* 福井県のダウン症児親の会「すくすく会」の山下様よりリーフレット掲載の写真依頼で、
写真候補1を送る。
3月27日
1月24日
2014年(5年前)、私たち家族は『走り来れよ、吾娘(あこ)よ~夢紡ぐダウ
ン症児は女子大生~』の出版から15周年を記念して『ことばが生まれるとき』の
出版を祝う会を多くの方々が開いて下さいました。このような会を企画して下さり、
支えて下さった皆様に心から感謝しています。
私は新著『生まれてこないほうがいい命なんてないー出生前診断によせてー』
(写真右)を出版致しました。2012年に導入された新型の出生前診断につい
てダウン症者本人としての思いを書いたこの本は自分と向き合う大切な時間とな
り、私に書くことの難しさを教えてくれました。
まだまだ伝えきれていないことが多々あると思いますが、命の大切さだけでなく
生きることのすばらしさを2015年の今年も訴え続けながら今後の活動に活かしてい
きたいと思っています。
帝王切開で出血がものすごくあり、体調も悪いなか看護師さんに見つかったら
叱られるので布団をかぶって懐中電灯の光で本を読みあさりました。20冊ほどの
本の中にご両親が書かれた『走り来れよ、吾娘(あこ)よ-夢紡ぐダウン症児は
女子大生-』があったのです。
一気に読んで救われました。他の本は医学用語、専門用語が難しいうえに気持
ちが暗くなる内容ばかり。母親が希望を持てる本などない中で、ご両親のご著書
は一筋の希望の光となりました。何度も読み返し、私も愛情をたっぷりと注いで
大切に娘を育てていこうと素直に思うことができたのです。」
JDS鹿児島準支部主催(OHANA CLUB):貸切路面電車の旅。
この日は天気もよく、イベントにふさわしい陽気だった。子どもたちも親御さんも大満足のようだった。
とても懐かしい方々とも再会できてよかった。
2月8日
3月25日
高嶋ちさ子様とツーショット
1月14日
3月6日
2月28日
2月13日
* 3月7日に開かれるJDS広島支部えんぜるふぃっしゅ主催:「世界ダウン症の日」記念
イベントースピーチ大会&作品展ーのチラシをJDS広報部担当の上原様に送る。
同チラシをNHK大阪放送局の住田様にも送る。
* 高嶋ちさ子&男組コンサート2015(宝山ホール)
* 公益社団法人発達協会・赤羽指導室の小倉様より『発達障害白書』(発達障害
に関する除法をまとめた年報のようなもの)の原稿依頼。
* 「21番目のやさしさにーダウン症のわたしからー」、6刷!
JDS広島支部「えんぜるふぃっしゅ」主催:「世界ダウン症の日」記念イベントースピー
チ大会&作品展ー(広島市区民文化センター)
3月7日
* 午前10時51分、JR九州・特急きりしまで鹿児島中央駅へ。
鹿児島中央駅から列車を乗り継いで山陽新幹線で広島へ。
12年前の2008年に岡山での講演旅行の折に家族三人で広島に行き、宮島の厳島
神社や広島平和記念資料館を回ったことがとても懐かしく思い出される。その時はもう一つ
の講演先・神戸(兵庫県)での講演を控えていたため、市内を駆け足で回りながら後にしな
ければならなかった。
今回は私の念願の尾道をゆっくり回れるとのこともあり、文学好きな私に両親が提案してく
れた。
JR広島駅からタクシーで市内のホテルに到着。
部屋でゆっくりと体を休め、ホテルの近くにある美術館へ。
講演旅行初日、市内のホテルに一泊。
* JDS広島支部えんぜるふぃっしゅの前代表の日野様に3・7広島講演のパンフレットの
最終確認を送る。
* 朝日放送株式会社・編成本部アナウンスセンターの武田和歌子様よりメッセージ
入り肉うどんセットが届く。家族三人でとてもおいしく食べた。
2月23日
* 2015・3・7「世界ダウン症の日」記念イベントースピーチ大会&作品展ーに寄せる
下記のメッセージを日野様に送る。
JDS広報部担当の上原様にも同メッセージを送る。
2月15日
* 「ひかりのなかで」往復書簡(3月号)ー書簡に万感の想いを込めて(仮)ーを送る。
2年間にわたった書簡もこの3月で最終号を迎え、大平様からたくさんのことを学ぶことが
できた。それだけでなく悠ちゃんの成長ぶりも垣間見ることができたのもその一つで、大平様
とこのような形で書くことができたことは私にとって忘れられない体験となった。
「大乗」のライター・大栗様に大感謝!
* やっと新年最初の私のHPーVol19ーをjpindexに掲載することができた。
ぐるぐるHP外で空中を回っていたのかどちらなのか自分でも分からないままでいたが、トラブ
ルが丸く収まってよかった。ホームページの作り方の難しさを痛感した。
1月18日