後日、東園さんより講演会後のアンケートが届く。
たくさんの方々が感動的なとてもすばらしい感想文をお寄せ下さった。その一部は以下の通り。
* 「障害があるなんて考えられない、とてもすばらしい講演でした。ご本人さんももちろんですが、ご
両親様がいかに大事にそして日本語を大切されていることがよく分かりました。大人の関わり方(余裕
のある)が大切なのですね。」
* 「伝えたい気持ちを言葉にして、それを受け止められる環境が広まっていけたらと思いました。こ
とばが話せるという事は大事なんだと考えさせられました。」
* 「岩元綾さんの存在は本などで見て知っていましたが、実際にお目にかかったのはこれが初め
てでした。岩元さんのお父様がおっしゃっていた言葉で、“子どもにはできるだけたくさん言葉をかけてあ
げる”というのは将来の自分たちの生活をしていく上でものすごく重要なことだと思いました。ダウン症の
子どもだからといって産むことをあきらめるのではなく、どうサポートしていけるかを考えなければいけません
よね。」
* 「同じ人間・同じ命、みんなちがってみんないいと思いました。命の選別・・・・すごく考えさせら
れました。“生まれてこないほうがいい命なんてないんだ”と私も思います。とても勇気と希望をもらったよ
うな気がします。一度の人生、精一杯生きようと思います。」
* 「私の娘もダウン症です。ある所で初めて会った人に“出生前診断は受けなかったの?”と
言われたことがあり、とてもショックを受けたこともあります。綾さんの活動はとてもすばらしいことだと思いま
す。娘は2歳ですが、いつか生まれてきてよかったと言える人生を送れたらいいと思います。綾さんの
スピーチに感動し、希望がもてました。昭雄さんの育て方を教えていただけたことが私の目標?になり
ました。本当にありがとうございました。」
Diary(想い出の記録) Vol.19(2)
<2015・4月〜
2015・4月8日
5月3日(憲法記念日)
* 『発達障害白書』編集委員の小倉様より著書『生まれてこないほうがいい命なんてない
ー出生前診断によせてー』の紹介原稿依頼のメールが届く。
* 2015年 憲法記念日ー市民のつどいー(かごしま県民交流センター<県民ホール>)
今年の講師はシンガーソングライターの梅原司平さんをお迎えしてのトーク&ライブ。「今
こそ平和をうたう!」
70歳になられるとトークの中で言われていたが、70歳とは思えないような強い歌声だった。
今年もまた梅原節がさく裂。会場は笑いの渦となった。
どの歌も全部心にしみるものばかりだった。なかでも「望郷」は7年前の2010年に講演旅行
で行った福島の街を思い出しながら聞いていた。
帰りに販売受付で新たに1枚CDを買った。しかも司平さんの直筆サイン入りの色紙も。
松田先生の奥様とご一緒したが、とても喜んでおられた。
5月25日
* 「発達障害白書2016年版」の原稿を『発達障害白書』編集担当(明石書店・外部
スタッフ)の吉澤様に原稿を送る。
9月28日
4月15日
9月19日
* かもがわ出版・出版部の鶴岡様から夕食も兼ねて私たち家族とご一緒にしたいとの
お電話を頂き、予約しておいた鹿児島市内の黒豚しゃぶしゃぶ店に行く。とてもおいしか
った。(^^)
11月6日
4月28日
7月5日
6月14日
* JDS(日本ダウン症協会)広島支部「えんぜるふぃっしゅ」の前代表・日野様が「きい
てみようー障がいってなに?ー第3巻・学校で困っていることある?“絵本と日記が育(は
くぐ)んだわたしのことば”」(ポプラ社)の紹介を会報に載せて下さったので、お礼のメール
を送る。
5月7日
5月21日
* 『発達障害白書』編集委員の小倉様に「発達障害白書2016年版」の原稿を送る。
新型の出生前診断についてダウン症者本人として、一人の人間としての私の思いを書かせ
て頂き、命の重さを改めて痛感した。どんなふうに掲載されるのか不安もあるが、白書が届くの
が楽しみである。
9月1日
* JDS(日本ダウン症協会)事務局長の中西様より12月6日に開かれる熊本県八代
郡氷川町の講演会依頼の旨のメールが届く。
9月10日
* 『発達障害白書』編集担当(明石書店・外部スタッフ)の吉澤様より『発達障害
白書2016年版』が届く。
新型の出生前診断についてのダウン症者本人としての私の思いが白書としてとてもきれ
いにまとめ、このような形で掲載して下さってとても嬉しかった。これをきっかけに、これからの活動
に活かしていきたいと思う。
9月20日
* JDS(日本ダウン症協会)広報担当部の上原様(富山県ダウン症親の会つなGoの
会代表)に10月の二つの講演会のお知らせのメールを送る。
ー二つの学会の講演会で得たものー
* 10月24日に盛岡市で行われる第60回日本新生児成育医学会・学術集会の特
別講演会で座長をして下さる橋本武夫先生にお会いするために家族三人で鹿児島市
立病院へ。
新しく開院した病院がホテルみたいにきれいになってびっくりぽん!
我が家の客間ですまし顔^^(「きいて
みようー障がいってなに?ー第3巻・学
校で困っていることある?ー“絵本と日
記が育んだわたしのことば”」ーポプラ
社ーより)
* 公益社団法人発達協会・赤羽指導室の小倉様よりお礼のメール。(『発達障害
白書2016年版』関連)
* 福島・二本松の佐久間先生より「生まれてこないほうがいい命なんてない」のお礼のメ
ールが届く。
メールの中の「生のことば」という言葉が私の心に響くものだった。
平成27年度人権教育啓発推進者養成講座:A障がい者の人権講演会(国分
シビックセンター1階メディアセンター鑑賞室)主催:霧島市教育委員会
今回の人権講演会は18年前の2002年の地元(隼人町)での講演会以来2回目
で、あの時の会場の大勢の人達の熱気を思い出していた。
夜の講演会だったにもかかわらず、忙しい中を多くの方々がおいで下さった。なかには
鹿児島市内、遠くは南さつま市から来られた方々もおられた。お集まり下さった会場の皆
様、講演会を企画して下さった霧島市教育委員会の皆様に感謝!
6月12日
* 6月12日に開かれる平成27年度人権教育啓発推進者養成講座:A障がい者の人
権講演会の打ち合わせのため、家族三人で霧島市役所へ。
玄関先で霧島教育委員会教育部の東園さんと会い、中学時代の同級生の妹さんで
あることを知った時は驚いたけれど、とても懐かしい出会いだった。
東園さんと主幹兼グループ長の吉留様とともに6月12日の講演会の打ち合わせをした。
アンケートは次の通り
* データワールドの難波様よりご本「きいてみようー障がいってなに?第3巻・学校で困っ
ていることある?ー“絵本と日記が育んだわたしのことば”」(ポプラ社)が届く。
* NHK大阪放送局編成部(アナウンス部):(現・大阪芸術大学=芸術学部放送学科)
の住田様に「きいてみようー障がいってなに?ー第3巻・学校で困っていることってある?“絵本
と日記が育んだわたしのことば”」(ポプラ社)の紹介のメールを送る。
* 歴史と伝統に彩られる古都、プラハを代表するチェコの名門オーケストラ・プラハ放送
交響楽団コンサートに行く。(宝山ホール)-鹿児島県文化センター
どの曲もインパクトがあって音楽を愛する私たちの心を揺さぶるものばかりだった。なかでも
私の好きなスメタナのモルダウは11年前の2009年にサンクトペテルブルクとチェコに行っ
た時のことを思い出しながら聞き入り、カレル橋の上で見たモルダウの流れが一瞬のうちに
甦ってきた。
特にドボルザークの交響曲「わが祖国・新世界より」はさすが母国チェコの曲とあって
圧巻だった。またもう一度チェコに行きたいなあ(^^)
8月15日
* かもがわ出版・出版部の鶴岡様より桜島噴火お見舞いのメールが届く。
メール中の“まびすしい”という言葉が印象的だった。調べてみると、京都弁で“かま
びすしい”の音が訛(なま)ったもので、(音や声が)“やかましい、騒がしい”の意味なのだ
そう。確かにその通りであるが、初めて聞く言葉に桜島は今どうしているのだろう?
9月9日
* NHK大阪放送局・編成部アナウンスの住田様に10月16日の第56回日本母性衛
生学会総会・学術総会と24日の第60回日本新生児生育医学会・学術集会の講
演会のお知らせのメールを送る。
岩手・盛岡の景色と街並みに魅かれて
10月3日
社会福祉特講V(堀田哲一郎先生担当)の講義でスピーチ(鹿児島国際大学
:510教室)
坂の上団地の家で生まれた私にとって故郷の丘の上にある鹿児島経済大学(現・鹿
児島国際大学)でスピーチできてとても懐かしく、嬉しく思った。
学生の皆さんも熱心に聞いて下さり、なかにはノートや配布されたアンケートみたいな
半ぴらの紙にぎっしり感想や疑問に思ったことを書かれる学生さんもおられた。
飛び入り参加で、ダウン症児親の会「OHANA CLUB」の会員の方も来て下さった。
つづく
昨年10月に東京から難波様と編集者の永山様のお二人が我が家に来られ、取材を受けた。
メインは私だったが、子どもの頃からの私の育ちの質問は両親にも及んだ。ゆっくりではあったが、自分
なりに答えることができた。
その取材から半年経ち、小学・中学生向けの図書館の本としてカラー写真入り(写真左)で、多
くの子どもたちに優しい言葉でとてもきれいにまとめて下さっていた。
できあがった本を手にして多くの子どもたちに読んでほしい、特にダウン症を持つ子どもたちの兄弟・
姉妹たちに絵本を通して障害について知ってほしいと思った。
私の「21番目のやさしさに」の詩も大きく掲載されているので、ぜひ読んでほしいと思っている。
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初版発行:2015年04月
- ISBN:978-4-591-14344-5
- サイズ:29cm x 22cm
- ページ数:55ページ
- グレード:小学校高学年〜
- ジャンル:図書館向け
- 定価:3,240円 (本体: 3,000円)
* 雨の中、葛飾北斎展を見に鹿児島市内の美術館へ。
「車の渋滞が予想されるゴールデンウィークに当たるといけないので、その前日に北斎の浮
世絵を見に行きたいのだが、綾も行かないか」と父から誘われた。
ゴッホやゴーギャンなどの印象派の画家たちが日本の浮世絵に魅せられ、北斎の絵が世
界に知られるようになったことを印象派の絵を見るのが好きな私も以前から知っていたので、今回
の展示を楽しみにしていた。
浮世絵師として88年の生涯をかけて描き続けた北斎の絵は数えきれないほどだ。膨大な北
斎の絵の数々に圧倒され、残念ながら北斎の弟子が描いた絵をあまり十分に見て回ることは
できなかった。
帰りに代表作「富嶽三十六景」のストラップを買った。