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大浪池の紅葉

 霧島山は,日本列島の南の方に位置していますが,高い所では標高が1700mもあるなど,山ごとに標高が異なることから,暖かい土地に生える植物から涼しい土地に生える植物までたくさんの種類の植物が生えています。
 さらに,これまでの火山活動が影響しています。
 現在では約1300種類の種類の植物が生えています。


 霧島山では,火山活動によって一つの場所に生える植物の種類が時間とともに変わっていく「植物群落の遷移(しょくぶつぐんらくのせんい)」を見ることができます。

霧島山の主な植生の分布図
植物群落の遷移
 植物群落の遷移とは,一つの場所に生える植物の種類が,時間とともに変わっていくことを言います。
 噴火したばかりで草木が生えていない山も,そのまま噴火がなければまず火山性のガスや土壌に強いミヤマキリシマやススキなどの先駆的な植物が群落を形成し,その後数百年から千年くらいかけて右の図のように遷移が起こると考えられます。
 しかし,途中で噴火すると振り出しに戻ってしまいます。
 また,20万年にわたる霧島山の噴火と火山の形成の歴史の中で,地球上の気象は氷河期での氷期(寒い期間)と間氷期(暖かい期間)を繰り返してきました。氷期になるとブナやミズナラ,モミやツガなどの温帯にある落葉樹や針葉樹が低地にまで生えるようになり,逆に間氷期になるとカシやシイなどの照葉樹に駆逐され,標高が高いところにだけ生き残ることになります。霧島山の中でブナやミズナラが残されている山は,氷期を経験した山であることが読み取れます。
植物群落の遷移


霧島山には,ノカイドウ(国の天然記念物)のように世界中で霧島山にしか生えていない植物もあり,絶滅が心配されています。
  「霧島の花々」

オオヤマレンゲ

ノカイドウ

ハルリンドウ

ミヤマキリシマ