霧島山は,鹿児島県と宮崎県との県境にある活火山です。最高峰の韓国岳(からくにだけ:標高1,700m)をはじめ,高千穂峰(たかちほのみね:標高1,574m)など大小20を超える火山からできています。一般には,「霧島山」の名称の他に,「霧島連山」「霧島火山」「霧島火山群」などとも呼ばれています。日本で最初の国立公園として,また有数の登山スポットとして,毎年多くの登山客が訪れています。
また,良質の温泉が出ることから,近くには多くの温泉施設があり,火山の恵みを私たちに与えてくれます。
霧島山は約34万年前,現在のえびの市・湧水町を含む地域で大規模な噴火をして形成された加久藤カルデラの南縁に位置しており,約20万年前に活動した栗野岳などの古い火山にはじまり,約17,000年前に現在の姿をあらわした韓国岳,約7000前に完成した高千穂峰などの有史以前の火山活動から,江戸時代に噴火した硫黄山など,長い歴史の中でできあがってきた活火山です。特に新燃岳は平成20年8月から噴火も観察され,平成23年1月に爆発的噴火が起こりました。
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新燃岳(手前)と高千穂峰(奥) |